1月29日(日)に日本最高峰のリーグ戦『S/Jリーグ』第9日が行なわれた。1月最後のリーグ戦は3会場で開催され、各地で熱戦が繰り広げられている。ここでは岡山、島根大会の結果を紹介しよう。
【岡山大会】
◆男子 JR北海道が連敗を脱出!
開幕から4連敗のJR北海道は、2勝1敗で中位につけているNTT東日本との勝負。負ければ最下位争いを演じることになるJR北海道だったが、強豪チーム相手に意地を見せた。
第1ダブルスはNTTの松丸一輝/齋藤太一が、JR北海道の牧野公亮/渡部大を2−0で下したが、シングルスはJR北海道の東野圭悟が奮起。東野はNTTの佐藤黎から第1ゲーム19本で奪うと、続く第2ゲームもデュースになった接戦を23-21で競り勝ち、貴重なポイントをつかんだ。
JR北海道が1−1のイーブンに戻すと、第2ダブルスの岡村和輝と榊大史がこれに続く。今季初出場のNTT川口馨士と小松崎佑也のペアから、ファイナルゲームの末に白星を奪取! 逆転勝利をおさめたJR北海道が、今季初白星をつかみ最下位からの脱出に成功した。
なお、苦杯を喫したNTT東日本は、この敗戦で2勝2敗に。ペアの組み換えが裏目に出てしまい、悔しい結果に終わった。
▼結果 会場=岡山市総合文化体育館(入場者数2,800)
JR北海道(1勝4敗) 2−1 NTT東日本(2勝2敗)
牧野公亮/渡部大●0〔19−21、15−21〕②松丸一輝/齋藤太一
東野圭悟②〔21−19、23−21〕0●佐藤黎
岡村和輝/榊大史②〔23−21、21−23、21−14 〕1●川口馨士/小松崎佑也
◆女子 日本ユニシスが白星を手にして首位追走!
優勝争いに位置する日本ユニシスは、今シーズンなかなか波に乗れないNTT東日本と対戦。第1ダブルスはユニシスの高橋礼華/松友美佐紀が9本、17本で貫禄の勝利を飾ると、シングルスにはユニシスから高橋沙也加、NTT東日本は日本A代表の三谷美菜津が登場。
好勝負が予想された2人の対戦、第1ゲームを先制したのは高橋。デュースにもつれた接戦を22−20で奪うと、続く第2ゲームも高橋が三谷を18本に抑えて勝利。第2ダブルスの栗原文音/篠谷菜留も2−0の快勝で続き、日本ユニシスが4勝目をつかんだ。
0−3で悔しい敗戦となったNTT東日本。残り3戦は山陰合同銀行、ACT SAIKYO、北都銀行と対戦する。
▼結果 会場=岡山市総合文化体育館(入場者数2,800)
日本ユニシス(4勝1敗) 3−0 NTT東日本(1勝3敗)
髙橋礼華/松友美佐紀②〔21−9、21−17〕0●新玉美郷/渡邉あかね
髙橋沙也加②〔22−20、21−18〕0●三谷美菜津
栗原文音/篠谷菜留②〔21−16、21−16〕0●松尾静香/尾崎沙織
【松江大会】
◆男子 日立情報通信Eが逆転勝利!
上位に位置するトリッキーパンダースは、ようやくエンジンがかかり始めた日立情報通信エンジニアリングとの勝負に挑んだ。
第1ダブルスは、トリパンのリャオ・ミン・チュン/井谷和弥が2−0のストレートで勝利し、今季の必勝パターンに持ち込む。しかし、シングルスは日立のベテラン・松川直弘が14本、9本で完勝。第2ダブルスに勝利を託すと、日立の塚本好喜/松居圭一郎がトリパンの高階知也/米田健司を2−0で抑え勝利。見事逆転で勝ち星をつかんだ日立が、2勝2敗でリーグ順位を5位に上げている。
一方、黒星を喫したトリパンだったが、リーグ順位は変わらず3勝2敗で3位をキープしている。
▼結果 会場=松江市総合体育館(入場者数2,000)
日立情報通信エンジニアリング(2勝2敗) 2−1 トリッキーパンダース(3勝2敗)
大嶋一彰/山﨑裕太●0〔13−21、16−21〕②リャオ・ミン・チュン/井谷和弥
松川直弘②〔21−14、21−9〕0●福田春樹
塚本好喜/松居圭一郎②〔21−17、21−15〕0●高階知也/米田健司
◆女子 北都銀行が優勝に向けて
S/Jリーグ初制覇に向けて負けられない北都銀行は、山陰合同銀行のホーム松江に乗り込んだ。
連敗中の相手に対してベストオーダーで挑んだ北都銀行。すると、第1ダブルスの米元小春/田中志穂が14本、10本で快勝して勢いをつけると、シングルスの川上紗恵奈も2−0で勝利。第2ダブルスの松本麻佑/永原和可那も、合銀の横山めぐみ/久後あすみを16本、16本に抑え、北都銀行は3−0で完勝し次戦の再春館製薬所との天王山に向けて弾みをつけた。
ホームでなんとか白星をつかみたかった合銀は、無念の黒星で5連敗。残り2戦はNTT東日本、岐阜トリッキーパンダースと戦う。
北都銀行(5勝) 3−0 山陰合同銀行(5敗)
米元小春/田中志穂②〔21−14、21−10〕0●山田真央/小林美紀
川上紗恵奈②〔21−12、21−16〕0●漆﨑真子
松本麻佑/永原和可那②〔21−16、21−16〕0●横山めぐみ/久後あすみ