◆男子シングルス SSファイナル出場選手紹介
1位:ヤン・O・ヨルゲンセン(デンマーク)
男子シングルスSSランキングで見事1位に輝いたのは、デンマークのヤン・O・ヨルゲンセンだ。今年は11月のSSプレミア・中国OPで久々の優勝を飾ったほか、インドネシアOP、そしてヨネックスOPジャパンでも準優勝の結果を残している。オーストラリアOPの欠場とシンガポールOP1回戦負け以外は、ほとんどの試合で8強以上に進んでおり、SS終盤戦も好調をキープし続けた。これまで世界選手権などのビッグタイトルには手が届いておらず、初の世界一に向けて気合は十分だろう。
2位 孫完虎(韓国)
SSランク2番手に入ったのが韓国のエース・孫完虎だ。今年はSS優勝こそないが、シンガポール、デンマーク、そして地元の韓国OPと3度決勝に進出するなど、安定した強さを発揮してきた。プレーに派手さはなく、フィジカルの強さと堅実なラリーで得点を重ねるスタイルだが、最近はここ一番での勝負強さもついてきた。若手も少しずつ台頭している韓国だが、ここで優勝してエースとしての存在感をアピールしたい。
3位 田厚威(中国)
今年の全英OPで準優勝の成績を残した。そのほかではインドネシアOP4強のみで、目立った結果はあまり残していない。リオ五輪以降のSSでは不調が続いており、今大会も厳しい戦いとなりそう。
4位 伍家朗(香港)
男子シングルス陣が豊富な香港から、期待のエースがランクイン。伍家朗は4月のシンガポールOP、10月のフランスOP4強に入るなど好結果を残していたが、最終戦となった香港OPでは見事地元Vを達成。今年はリオ五輪出場も果たしており、名実ともにトップランカーの仲間入りをしている。勢いに乗っているだけに、上位進出をめざして奮起したい。
5位 ビクター・アクセルセン(デンマーク)
前回のSSファイナルでは、日本のエースで同世代の桃田賢斗に敗れて悔しい準優勝。今年はオリンピックで銅メダルをつかみ、プレーヤーとしての格もワンランク上げることに成功したが、SSの結果だけみればインドOP準優勝が最高だった。今年最後の大勝負で爆発なるか。
6位 マーク・ツウィーブラー(ドイツ)
ドイツ選手では初となるSSファイナル出場を決めた。16年はリオ五輪出場を果たしたほか、ヨネックスOPジャパンでベスト4に進出している。ただし、それ以外のSSでは大きな結果を残しておらず、他のメンバーに比べるとやや見劣りする感は否めない。まずは予選突破が目標となるだろう。
7位 H・K・ヴィテンフス(デンマーク)
1カ国から出場可能な人数が2名のため、SSFの出場権は獲得できず。
8位 リー・チョンウェイ(マレーシア)
リオ五輪銀メダリストであり、世界ランキングでも1位に輝くチョンウェイだが、以外にもSSランキングではギリギリのポジションで出場権を獲得した。今年は最大の目標であったリオ五輪に照準を合わせたためか、五輪前、そして五輪後の大会も絞って出場。SSではマレーシア、インドネシア、そしてヨネックスOPジャパンで優勝をしているが、参加大会数が少なくポイントの上積みはならなかった。
上位選手との対戦は10月のデンマークOP以来となるが、それでもライバルとされた諶龍(中国)が欠場となったことで、V候補筆頭なのは間違いない。昨年、一昨年はドーピング問題の影響でSSファイナルには不出場。今回は2013年以来2年ぶり5度目の優勝をめざす。
9位 胡贇(香港)
本来はリオ五輪・金メダリストで、ワイルドカードの権利を持つ諶龍が出場予定だったが(SSランクは15位)、今大会の欠場を発表。変わってSSランク9位の胡贇が、2年連続SSファイナル出場を果たした。16年は11月までインドネシア、オーストラリアOPのベスト8が最高だったが、11月末の地元香港OPで3位入賞を果たし高ポイントを獲得。すると、最終順位で10位の黃永棋(香港)に、わずか560ポイント差で上回った。前回は予選4位の結果となったが、なんとか決勝トーナメント進出に向けて奮起したい。
SSファイナルの大会方式…各種目ともに8名(組)が、2つのグループに分かれて予選リーグを実施。リーグ戦上位2名(組)が決勝トーナメントに進出できる。男女シングルスの優勝賞金は8万ドル(日本円=約930万円)
※ワイルドカードを持つ諶龍(中国)が出場を辞退