12月1日に開催された『第70回全日本総合バドミントン選手権』(東京・代々木第二体育館)の3日目は、各種目2回戦が行なわれた。ここではシングルスのダイジェストを紹介しよう。
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【女子シングルス】
優勝候補の山口茜(再春館製薬所)は、同級生の荒木萌恵(七十七銀行)と対戦。第1ゲームを15本で奪うと、第2ゲームも相手の攻撃をさばきながら17本に抑え勝利。準々決勝に勝ち進んだ。
日本A代表の佐藤冴香(ヨネックス)や、B代表の川上紗恵奈(北都銀行)などが2−0のストレートで勝利。同じく代表組の三谷美菜津(NTT東日本)、大堀彩(トナミ運輸)はファイナル勝負の接戦を切り抜けて8強入りを決めている。
そして、右肩の痛みにより1回戦を辛勝したリオ五輪・銅メダリストの奥原希望(日本ユニシス)は、2回戦で今年の全日本社会人優勝の鈴木温子(ヨネックス)と対戦。第1ゲームを23−25で奪われたあとの第2ゲーム、2−11となった場面で奥原が無念の途中キケン。「これ以上のケガの悪化を食い止めるため」(小宮山監督)という判断によるもので、昨年の王者は残念ながら2回戦で姿を消すことになった。
【男子シングルス】
第1シードの西本拳太(中央大4年)、坂井一将(日本ユニシス/写真)、そして常山幹太(トナミ運輸)の上位シードが勝ち上がるなか、日本A代表の武下利一(トナミ運輸)が敗れる波乱が起こった。その金星を奪ったのは、日本ユニシスの小野寺裕介。第1ゲーム19本、第2ゲーム17本のストレートで武下を退け、準々決勝に勝ち上がっている。
そのほかでは、日本A代表の上田拓馬(日本ユニシス)、インカレ優勝の五十嵐優(中央大3年/写真)、全日本社会人2位の下農走(トナミ運輸)、丸尾亮太郎(日立情報通信エンジニアリング)などがベスト8入りを決めている。