4月2日に開催されたインドOP(ニューデリー・SS)5日目は、各種目準決勝が行なわれた。
日本選手は第1試合に登場した女子ダブルスの髙橋礼華/松友美佐紀が、インドネシア1番手のマヘスワリ/ポリイと対戦。ファイナルゲームにもつれた接戦は、髙橋/松友が先に抜け出し1時間30分を超える大勝負を見事制した。2人は3月に優勝した全英OPに引き続き、2大会連続でSS決勝進出を果たしている。
同じく女子ダブルスの福万尚子/與猶くるみは、デンマークの強豪リターユール/ペデルセンと準決勝で激突。福万/與猶は第1ゲームを奪われた後の第2ゲーム、20-20オールから2連続ポイントをつかみファイナル勝負に持ち込む。すると、第3ゲームはデンマークペアにリードを許す展開となったが、後半に差を詰めて17-17。さらに福万/與猶がここから4連続ポイントをあげて逆転に成功。これまで4連敗していた相手から初勝利をつかんだ。この勝利で福万/與猶はスーパーシリーズでは初の決勝進出を決めており、SS女子ダブルスでは14年ヨネックスOPジャパン以来となる日本選手同士の決勝戦が決まった。
男子シングルスでは、桃田賢斗が決勝進出を決めた。準決勝の相手は同世代のライバルの1人・薛松(シュエ・ソン/中国)。全英OP4強で勢いに乗る相手に対し、桃田は第1ゲームを失い、第2ゲームも0−6と相手に先行される展開に。桃田も2点を奪い返して追い上げムードに入ろうとしたが、2−6からのラリー中に薛松がケガを負うアクシデント。試合続行ができず、無念の途中キケンとなった。
これにより、桃田がSS(ファイナルを除く)では昨年のインドネシアOP優勝以来となる決勝戦の切符をつかんだ。なお、決勝戦は昨年12月のSSファイナル決勝で争った、ビクター・アクセルセン(デンマーク)と対戦する。
そのほかの種目では、女子シングルスで地元インドの英雄・サイナ・ネワールと、ロンドン五輪金メダリストの李雪芮(中国)が対戦。地元での2連覇をねらったサイナだったが、李雪芮にファイナル19本で敗れベスト4に終わった。もう一方の山からは、タイのラトチャノック・インタノンが韓国の裵延姝を下し、2年連続で決勝に勝ち進んでいる。
準決勝の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
桃田賢斗○〔17−21、3−6、キケン〕●薛松(中国)31分
ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔21−11、21−11〕0●孫完虎(韓国)35分
▼決勝
桃田賢斗 — ビクター・アクセルセン
【女子シングルス】
ラトチャノック・インタノン(タイ)②〔21−8、21−11〕0●裵延姝(韓国)36分
李雪芮(中国)②〔22−20、17−21、21−19〕1●サイナ・ネワール(インド)72分
▼決勝
ラトチャノック・インタノン — 李雪芮
【男子ダブルス】
フェルナルディ/スカムルジョ(インドネシア)②〔21−15、21−17〕0●ゴーVS/タンWK(マレーシア)34分
プラタマ/スワルディ(インドネシア)②〔21−18、6−21、21−19〕1●高成炫/申白喆(韓国)50分
▼決勝
フェルナルディ/スカムルジョ — プラタマ/スワルディ
【女子ダブルス】
髙橋礼華/松友美佐紀②〔21−18、19−21、23−21〕1●マヘスワリ/ポリイ(インドネシア)91分
福万尚子/與猶くるみ②〔14−21、22−20、21−17〕1●リターユール/ペデルセン(デンマーク)74分
▼決勝
髙橋礼華/松友美佐紀 — 福万尚子/與猶くるみ
【混合ダブルス】
ウィディアント/ディリ(インドネシア)②〔21−18、13−21、21−7〕1●ボディン/サヴィツリー(タイ)46分
魯愷/黄雅瓊(中国)②〔21−17、17−21、21−18〕1●高成炫/金荷娜(韓国)61分
▼決勝
ウィディアント/ディリ — 魯愷/黄雅瓊