全国高校選抜の男女個人戦が、3月28日に山形県鶴岡市で開催された。大会最終日のこの日は、男女ともにダブルスが準決勝から、シングルスが準々決勝から行なわれ、各種目で優勝者が決まった。
【女子ダイジェスト】
ダブルス準決勝では、昨年の全日本ジュニアを制している川島美南/上杉夏美(埼玉栄)が、志波寿奈/古賀菜々子(佐賀女子)を2-0と下して決勝に進出。反対の山からは、青森山田のエースダブルス・曽根夏姫/二村ひとみが松山奈未/縄田佳子(九州国際大付)を2-1で退けて勝ち上がった。迎えた決勝戦、第1ゲームを先取した曽根/二村は、第2ゲームを奪われるも、ファイナルゲームでは最後まで攻めきって春の頂点に。二村が「今までやってきたことを信じて戦えました」と話せば、曽根は「先生やコーチ、それに仲間の応援も追い風になって勝つことができました」と2人揃って笑顔を見せた。
シングルスでは第1シードの海老原詩織(作新学院)が準々決勝、準決勝をともに2-0として好調を維持しながら決勝戦へ。第2シードの仁平菜月(富岡・ふたば未来学園)もストレート勝ちを重ねて決勝戦へと駒を進めた。全日本ジュニアと同じカードとなった決勝は、第1ゲームを奪われた海老原が、第2・3ゲームを連取して逆転優勝。全日本ジュニアに続き、全国制覇を成し遂げた。「団体戦で負けた分も個人戦で、と思っていました。本当に苦しいときはスタンドを見て、みんなの応援があって勝ち切れました」(海老原)
取材・文/吉井信行