4月26日、BWF(世界バドミントン連盟)は世界国・地域別男女混合対抗戦スディルマン杯を行なう中国・厦門で年次総会を開催し、BWF役員・理事の改選を実施した。日本からは、日本バドミントン協会の村井満会長(上写真)がBWF理事に立候補をしており、投票の結果、当選した。これにより、2019年から同理事を務める銭谷欽治氏(25年に任期終了)に続き、日本から3期連続で理事が選出されることになった。なお、村井氏の任期は4年となる。
BWF会長には、同副会長で、IOC(国際オリンピック委員会)の委員を務めるクンニン・パタマ・リースワットラクーン氏(上写真・左)が当選。2013年から会長を務めたポール・エリック・ホイヤー氏(1996年アトランタ五輪・男子シングルス金メダル/写真・右)に代わり、バドミントン界のトップとして牽引していく。
村井会長のコメントは以下の通り。
――世界バドミントン連盟(BWF)理事当選について
中国の厦門でのBWFの国際会議が、今終わりました。新たな理事の選挙が今回行なわれ、皆さまにご支援いただいたおかげで、BWF理事に就くことができました。
皆さんご存知のように、私自身がバドミントン界ではまったくの素人というような状況ですから、今回の結果を見るといかに日本の選手や、コーチングスタッフ、そして、ヨネックスをはじめとした日本のサプライヤーさん、それからこれまで日本のバドミントンを牽引されてきた多くの加盟団体関係者の皆さま、こうした皆さまの日々のご努力が世界から評価され、信頼されている証だったというように強く思っています。そういう意味でも、大変うれしく思っています。
――現在持っている課題や、それに対する具体的な活動イメージなど
今、バドミントンの国際ルールについて、世界規模で大きな議論が起こっています。非常に過酷な競技で選手の疲労やコンディショニングを考えた時、視聴環境などの面からも試合時間が非常に長いことなどから、これをコンパクトに今の21 点制から15 点制に移行することの是非論の議論が始まっています。世界の競技ルールに関する議論を私自身がしっかりとキャッチアップして、それを関係者の皆さまにフィードバックするのも一つの役割だと思っています。
それから、バドミントンに限らず、非常に近年サステナビリティの議論なんかも世界規模で積極的な議論が起こっています。日本も積極的にサステナビリティについての活動を実践することを通じて、世界に貢献したいと思っています。
また、もう一つ、議論の中核テーマに、パラバドミントンの議論があります。日本バドミントン協会とパラバドミントン協会はそれぞれ独立の組織なので、この独立性を維持しながらも、私の方からパラバドミントン協会へ、こういった場での情報をフィードバックしながら連携していこうと考えています。
文/バドミントン・マガジン編集部(コメントは日本協会のリリースより抜粋)
写真/日本バドミントン協会提供(村井氏)、Badmintonphoto
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