【選手情報】櫻本絢子と五十嵐有紗はペア解消、ともに女子ダブルスで競技活動は継続

昨年秋にペアを結成し、2025年の日本代表にも選ばれていた女子ダブルスの櫻本絢子/五十嵐有紗が、ペアを解消した。

4月23日、両選手の所属先に確認したところ、櫻本と五十嵐は、双方が各チーム監督に申し入れる形で、3月にペア解消を決めていたことが明らかになった。櫻本、五十嵐の両者とも女子ダブルスで競技活動を継続する意向だが、正式なパートナーは現段階では未定。

同日に日本バドミントン協会が公開した日本ランキングサーキット(5月20日~24日、サイデン化学アリーナ)のエントリーリストには、中西貴映/五十嵐有紗(BIPROGY)、櫻本絢子/関野里真(ヨネックス)が女子ダブルスにエントリーしているが、ともに暫定的なペアだという。

櫻本/五十嵐は、日本代表同士の組み替えで期待されたペアだった。渡辺勇大(J-POWER)との「ワタガシ」ペアで五輪2大会連続の銅メダルを獲得した五十嵐(旧姓:東野)が混合ダブルスから転向。2024年9月の全日本社会人選手権から櫻本とペアを組み、28年ロサンゼルス五輪を目標に掲げて活動。24年12月の全日本総合選手権で準優勝、25年1月にインドオープン(BWFワールドツアーSuper750)で優勝するなど、大きな可能性を示していたが、2月のアジア混合団体選手権を最後に2人での大会出場はなく、ペアとしての活動は約半年で終了することとなった。

全日本総合選手権で決勝に進出して25年日本代表に選出されたペアだが、4月10日には櫻本の日本代表辞退が発表されている。五十嵐は、4月27日開幕の男女混合国別対抗戦スディルマン杯のメンバーに選ばれているため、大会後に代表を辞退する見込みだ。可能性を持ったペアの解消は残念だが、ハイレベルな2人が同じ種目で競技を続け、ライバルとして切磋琢磨することは、また別の形で日本女子ダブルスの活性化することにつながりそうだ。

取材・文/平野貴也

投稿日:2025/04/23
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