5月24日にタイ・バンコクで開催された「トマス杯・ユーバー杯2018」5日目は、男女決勝トーナメント・準々決勝が行なわれた。ここでは、ユーバー杯のダイジェストを紹介しよう。
【ユーバー杯】
予選リーグ後に行なわれた組み合わせ抽選会で、第1シードに選ばれた日本。その対戦相手は世界ランキング1位・戴資穎(タイ・ツーイン)が率いる台湾となった。
37年ぶりのユ杯奪還に向けて一丸で戦う日本は、第1シングルスに山口茜を起用。戴資穎とのエース対決に臨むと、第1ゲームは山口が先行したものの、終盤に逆転を許す苦しい展開。第2ゲームもスコアは離されなかったが、世界ランク1位を最後まで捕まえきれず。エース対決は戴資穎が2−0で制した。
また、山口は接戦で敗れたが、その後は後続がしっかり白星を奪取。最後は3−1で日本が準決勝に勝ち進んだ。
その日本と激突することになったのが、カナダを破ってベスト4入りを決めている韓国。チームの若返りを図る韓国は、第1シングルスの成池鉉が敗れたものの、その後は李張美やベク・ハナ/イ・ユリムが立て続けに連勝。3−1で準決勝進出を飾った。
また、反対の山も激戦に。インドネシアと対戦した地元タイは、1−2の劣勢をひっくり返して3−2で勝利。2012年以来となるベスト4入りを決め、初優勝に向けて一歩前進した。
▼決勝トーナメント・準々決勝
日本(A組1位)3−1 台湾(B組2位)
韓国(C組1位)3−1 カナダ(A組2位)
タイ(B組1位)3−2 インドネシア(D組2位)
中国(D組1位)3−1 デンマーク(C組2位)
ユーバー杯:バドミントン世界一の国・地域を決める団体戦として最も権威ある大会。全英OP優勝13回を誇るベディー・ユーバー女史がトロフィーを寄贈し、大会名にその名がつけられた。トマス杯の開催から8年後にユ杯が開催。1982年まではト杯と交互の開催だったが、84年から男女同時開催となった。
試合形式:2ダブルス(複)、3シングルス(単)で、世界ランキングの高い順に試合が行なわれる。試合の種目順はオーダーによって変わる(種目順の例:第1単→第1複→第2単→第2複→第3単)。予選リーグは5試合すべてを行ない、決勝トーナメント・準々決勝以降は先に3試合を制した国・地域が勝利。単複兼ねて出場することができる。
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳