6月19日(火)、東京都内で「ダイハツ・ヨネックスジャパンオープン2018」の大会記者発表会が行なわれた。会見の模様は本サイト内ですでに紹介しているが、ここでは出場予定選手として会見に出席した桃田賢斗(NTT東日本)のコメントを紹介しよう(会見とその後に行なわれた囲み取材でのコメントを構成)。
――今大会に期する思いがあれば。
桃田「一昨年は(競技会出場停止処分のため)出場することができず、去年は日本選手が活躍しているところを観客席から見ていて、自分もあの舞台で戦いたいなと思いました。今年は出場できることになって、いろいろな方々のおかげで、またこういう最高の舞台で試合ができるので、感謝の気持ちを忘れないことと、そういった責任をしっかり果たせるように1球1球、覚悟を決めて頑張っていきたいです」
――この大会の思い出は?
桃田「初めてジャパンOPの試合を見たのは、小学生のときだったと思います。そのときに、こういうショットが打ちたいとか、もっとバドミントンが強くなりたいと思えたきっかけの大会でもありました。次は自分がそういう選手になれるように、優勝できるように頑張りたいです」
――誰のプレーを見ていたのか。
桃田「ロナルド・スシロ選手(シンガポール/生まれはインドネシア)のプレーをずっと見ていました。すごくしなやかな動きからの攻撃で、インドネシア独特な感じがありました。ビデオで見ていました」
――このあと海外で試合が続くが(6月26日からマレーシアOP)、意識することは。
桃田「連戦を勝ち抜く体力というのも必要だと思います。試合の体力ではなく、遠征での疲労をためないように体調管理であったり、食事であったり、しっかり気をつけて生活していきたいです」
――最近では連戦でもバテていない印象がある。
桃田「食事を意識してとるようにしたのは、だいぶ大きいかなと思います。3食をバランスよく食べることを意識しています」
――最近は個人で結果を残しているが、今後の国際大会で意識の変化は出てきそうか。
桃田「戦えるぞという自信はついてきたんですけど、やはり研究されて、もっともっと厳しくなると思いますし、うまくいかないと思います。簡単に負けてしまうときもあると思うんですけど、そこは自分の気持ちをブラさずに、頑張っていきたいです」
――以前のように、日本を引っ張っていこうという意識は出てきている?
桃田「とくに『エースとして』というのはなくて、男子シングルスとしてとか、あとは日本代表として、しっかり責任をもって戦いたいと思っています」
――2020年までもうすぐ2年だが、そこへの思いは。
桃田「まだないですね。1戦1戦という感じです」
――連戦で結果を出せば、世界ランクのトップ10も見えてくる。
桃田「連戦を勝ち抜いて世界ランクが上がってきたら、自分の力になっている、コンスタントに勝てているということだと思います。ただ、一つ一つ全力で戦った先にそういう結果がついてくると思うので、どうなりたいということではなく、目の前の一つ一つを頑張りたいと思います」
*会見のレポート記事はこちら
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/井出秀人