4月13日まで開催されたアジア選手権(中国・寧波)に出場した日本代表選手らが、14日に帰国した。日本勢は女子ダブルスの志田千陽/松山奈未と、混合ダブルスの緑川大輝/齋藤夏が準優勝の成績を残しており、帰国直後の囲み取材に応じた。ここでは志田/松山のコメントを紹介する。
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志田千陽(左)/松山奈未
――大会を振り返って
志田 (3月に優勝した)全英オープンに続いて、決勝の舞台に立てたことは、安定したプレーができたということなので、よかったです。でも、今回は優勝できなかったという部分は、力不足を感じました。
松山 決勝では、中国のペアに本当に圧倒されました。勉強になったところもありましたが、勝ち切れなかったところは悔しいです。
――譚寧(タン・ニン)/劉聖書(リュウ・シァンシュ/中国)との決勝戦を振り返って
志田 全英オープンの対戦では、自分たちが出だしからしっかりといけたので、相手が少しビックリして引いてくれたというか、ラッキーなところもある中での勝利だったと思います。今回は、相手のホームでの決勝で、気合いの入り方が違うだろうと思って準備をしましたが、本当に100パーセントの力を見せられました。(目標の世界一になるためには)この譚寧/劉聖書に勝たなきゃいけないとあらためて感じたので、相手ホームの決勝戦で対戦できたのは大きな経験だったかなと思います。
松山 やっぱり、相手の強みであるパワーを封じきれなかった印象です。全英オープンではうまくいっていたのですが、今回は彼女たちの強みを出してきてすごいと感じました。もっと対応できるように、スディルマン杯(中国・厦門/4月27日〜5月4日)までに課題を克服していけたらいいなと思います。
――1月は、お互いに別々の時間を過ごしていた。2025年の戦いを、現時点でどう感じているか
志田 いろいろな経験をして(昨年までと)違う〝シダマツ〟で戦えているなと、コートに立ちながら感じています。安定して2大会を戦えたことは、一つ自信になっているかなと思います。(違うシダマツとは?)五輪レースやパリ五輪を経験する中で、今までは勢いや気持ちで見せるプレーが多かったと思いますが、五輪が終わって気持ちの変化や経験を積んで、今はその経験を生かして、勢いだけではないプレーができていると思います。
松山 自分たちらしさを出せているところが、結果につながっているかなと思います。
――目標に掲げている世界選手権に向けての課題は?
志田 まだ課題だらけです。安定して優勝し続けることは、難しいと感じました。それができて初めて、世界ランク1位や世界一というものが見えてくると思っています。今回は準優勝で悪い結果ではないですけど、やっぱりめざしているところにはまだまだ遠いと感じました。今回の結果と実力を踏まえて反省をして、次の練習に生かしたいです。
松山 優勝して課題を克服したと言えたらよかったですけど、負けた分、課題が見えた大会でした。自分たちの課題を一つずつ潰せていけたらと思います。
取材・構成/平野貴也