4月12日に開催されたアジア選手権(中国・寧波)5日目は、各種目準決勝が行なわれた。日本勢は女子ダブルスの志田千陽/松山奈未と混合ダブルスの緑川大輝/齋藤夏が準決勝を戦い、どちらも決勝進出を果たしている。
この日の第1試合に登場したのは、混合ダブルスの緑川(上写真・右)/齋藤。インドネシアのヒダヤットゥーラー/パサリブとの準決勝に挑むと、第1ゲームは中盤まで競り合ったものの、日本ペアのミスなどで点差を離され、15−21で先制を許す。第2ゲームは、緑川/齋藤が主導権を握り17−12とリードしたものの、ここから相手ペアに追い上げられ20オールに。苦しい状況となったが、緑川の鮮やかなクロスネットなどでポイントを奪い、23−21で制した。ファイナルゲームに入ると再び接戦となったが、11−10から緑川/齋藤が一挙8連続得点。後半はネット前の勝負を制した日本ペアが、21−11で逆転勝利。決勝進出を決めた。
女子ダブルスの志田/松山は、地元中国の陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン)と対戦。今季初めてペアを組んで出場となったパリ五輪の金メダルペアは、陳清晨が久々にトップクラスが集う国際大会に出場。第1ゲームは、相手の守備を崩せずに接戦となった志田/松山だったが、15−16から5連続ポイントで抜け出し21-16で先制。第2ゲームに入ると、疲れの色が隠せない陳清晨/賈一凡に対し、志田/松山が持ち味のスピードを生かした攻撃で圧倒。21−10で抑えた日本ペアが勝利を飾り、準決勝を突破した。決勝はライバルの譚寧(タン・ニン)/劉聖書(リュウ・シァンシュ/中国)とアジア女王の称号をかけて激突する。
このほかの種目では、男子シングルスはクンラビット・ビティサラン(タイ)がロー・ケンイゥ(シンガポール)を2-0で退け決勝へ。中国対決となった陸光祖(ルゥ・グァンズ/上写真・左)と李詩灃(リ・シフェン)の勝負は、ファイナルゲームの競り合いを制した陸光祖が決勝へと駒を進めた。
女子シングルスは、地元の陳雨菲(チェン・ユー・フェイ/上写真)と韓悦(ハン・ユェ)が準決勝を制し、決勝に進出。中国決勝が実現した。男子ダブルスはアーロン・チア/ソー・ウィーイク(マレーシア)が、梁偉鏗(リャン・ウェイカン)/王昶(ワン・チャン)/中国)に勝利。もう1ペアは、準決勝の大接戦を勝利した陳柏陽(チェン・ボーヤン)/劉毅(リュウ・イー/中国)が決勝進出を決めている。
4月12日(準決勝)の結果、13日(決勝戦)の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼準決勝(4月12日)
クンラビット・ビティサラン(タイ)②〔23−21、21−10〕0●ロー・ケンイゥ(シンガポール)52分
陸光祖(中国)②〔19−21、21−10、21−14〕1●李詩灃(中国)78分
▼決勝(4月13日)
クンラビット・ビティサラン(タイ) – 陸光祖(中国)
【女子シングルス】
▼準決勝(4月12日)
陳雨菲(中国)②〔21−11、21−11〕0●シム・ユジン(韓国)34分
韓悦(中国)②〔21−14、21−16〕0●高昉潔(中国)45分
▼決勝(4月13日)
陳雨菲(中国) − 韓悦(中国)
【男子ダブルス】
▼準決勝(4月12日)
陳柏陽/劉毅(中国)②〔13−21、21−18、21−12〕1●マウラナ/カルナンド(インドネシア)63分
A・チア/ソーWY(マレーシア)②〔21−12、21−14〕0●梁偉鏗/王昶(中国)31分
▼決勝(4月13日)
A・チア/ソーWY(マレーシア) − 陳柏陽/劉毅(中国)
【女子ダブルス】
▼準決勝(4月12日)
譚寧/劉聖書(中国)②〔21−12、21−15〕0●鄭雨/張殊賢(中国)56分
志田千陽/松山奈未②〔21−17、21−10〕0●陳清晨/賈一凡(中国)47分

▼決勝(4月13日)
志田千陽/松山奈未 – 譚寧/劉聖書(中国)
【混合ダブルス】
▼準決勝(4月12日)
鄧俊文/謝影雪(香港)②〔21−16、21−17〕0●蒋振邦/魏雅欣(中国)42分
緑川大輝/齋藤夏②〔15−21、23−21、21−11〕1●ヒダヤットゥーラー/パサリブ(インドネシア)62分

▼決勝(4月13日)
緑川大輝/齋藤夏 – 鄧俊文/謝影雪(香港)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO
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