【高校選抜2025】ダブルス&シングルスで実力者たちが順当に最終日へ!〈男子個人〉

石川県金沢市で開催中の『第53回全国高校選抜バドミントン大会』は、競技3日目の25日から個人戦がスタート。いしかわ総合スポーツセンターで、男女ともに個人ダブルスの1回戦から準々決勝までと、シングルスの1、2回戦が実施された。ここでは男子のダイジェストをお伝えする。

【男子ダブルス】

全日本ジュニアチャンピオンの吉次和義(右)/根本舜生(瓊浦)は、初戦こそ硬さが見られたがその後は順当勝ち。2つ目の全国タイトル獲得をめざす

男子ダブルスは、実力のあるペアが順当に勝ち上がった。昨年9月の全日本ジュニアを制した吉次和義/根本舜生(瓊浦)は1、2回戦をストレート勝ちすると、準々決勝の1年生ペア阿部煌太/斉藤要(青森山田)との対戦も、「自分たちは向かっていく気持ちが大事。相手は年下でも向かっていってねじ伏せることができた」(吉次)と自分たちのプレーを貫き、21-17、21-5で勝利。準決勝進出を果たすと、「2つ目の全国タイトルを取りたいと思っていますし、決勝で同じチームの草ノ瀬/増田と対戦できるように、最終日も頑張っていきたい」(根本)と意気込んだ。

澤田修志(右)/石井叶夢(埼玉栄)は、初戦から準々決勝まで危なげなく勝ち上がってベスト4入り。団体戦の雪辱を果たして頂点に立てるか

また、第2シードの澤田修志/石井叶夢(埼玉栄)も順当にベスト4入り。昨日の団体戦では決勝で敗れて悔しい思いをしているが、「もう終わったことは仕方がない。リベンジできるチャンスがあるから、しっかり個人戦でリベンジしたい」(澤田)と、気持ちを切り替えて個人戦に臨んだ。その結果、1回戦を危なげなくストレート勝ちすると、初日の山場と睨んだ2回戦でも米颯斗/中谷勇仁(高岡第一)に13本、14本で快勝。結局、準々決勝までの3試合で1ゲームも落とすことなく準決勝進出を果たした。

そのほか、団体戦との2冠がかかる川野寿真/山城政人(ふたば未来学園)と、草ノ瀬悠生/増田大輝(瓊浦)も、危なげない試合運びで準決勝進出を決めている。

【男子シングルス】

今大会、シングルスの第1シードに入った西尾寿輝(東大阪大柏原)。1、2回戦ともにストレート勝ちで準々決勝へ。春の栄冠獲得をねらう

ダブルスの後に行なわれたシングルスでも、ジュニアナショナルメンバーを中心とした勝ち上がりが見られた。まず、昨年の全日本ジュニアチャンピオン・西尾寿輝(東大阪大柏原)は、1回戦の太田響(高岡第一)、2回戦の黒石遼空(土佐)ともにストレート勝ち。最終日に向けて「全日本ジュニアで優勝したことは忘れて、しっかり1試合、1試合を戦って、いまの自分の実力を出せたらいいなと思っています」(西尾)と話した。

インターハイ王者の髙野日向(埼玉栄)は、要所でねばり強さを発揮してベスト8入り

また、昨年は2年生ながらインターハイで頂点に立った髙野日向(埼玉栄)は、2回戦で宮﨑央輔(高松商)に苦戦を強いられたものの、ファイナルゲーム17本で競り勝ってベスト8入り。その髙野とインターハイで決勝を争った草ノ瀬悠生(瓊浦)や、前回大会準優勝の川野寿真といった実力者たちも順当に初日の2試合をクリアした。

団体優勝のふたば未来学園からは、エースの川野寿真が単複で最終日へ。春の3冠なるかに注目だ

一方、左下のヤマはダブルスでベスト4入りしている石井叶夢(埼玉栄)のほか、全日本ジュニア3位の長束翔太(比叡山)や、同8強の遠藤史哉(北越)、ジュニアナショナルの増田遥(ふたば未来学園)など、実力者がそろった激戦区。序盤から強者たちが激突した結果、石井と長束が準々決勝に進出した。そのほか、インターハイ8強の実績を持つ三木颯斗(茗溪学園)と田代隼也(法政大第二)もベスト8に勝ち残っている。

大会最終日となる26日は、個人戦のダブルスとシングルスで決勝までが行なわれる予定だ。

 

☆26日の対戦カード

【男子ダブルス】

▼準決勝

吉次和義/根本舜生(瓊浦) — 川野寿真/山城政人(ふたば未来学園)

草ノ瀬悠生/増田大輝(瓊浦) — 澤田修志/石井叶夢(埼玉栄)

【男子シングルス】

▼準々決勝

西尾寿輝(東大阪大柏原) — 三木颯斗(茗溪学園)

石井叶夢(埼玉栄) ― 長束翔太(比叡山)

川野寿真(ふたば未来学園) ― 髙野日向(埼玉栄)

田代隼也(法政大第二) ― 草ノ瀬悠生(瓊浦)

 

★男子ダブルスの結果はこちら

★男子シングルスの結果はこちら

★女子ダブルスの結果はこちら

★女子シングルスの結果はこちら

 

取材・文/吉井信行

写真/菅原 淳

投稿日:2025/03/25
■関連キーワード

                        

人気記事ランキング

閉じる