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【高校選抜2025】柳井商工が堂々の選抜5連覇&春夏9連覇!<女子団体>

『第53回全国高校選抜バドミントン大会』が、23日に石川県金沢市で開幕した。競技2日目となった24日は、男女ともに団体戦の準々決勝から決勝までが実施され、優勝チームが決まった。ここでは、女子団体のダイジェストをお伝えする。

【女子団体】

今春も主役の座に就くとともに、春夏9連覇を達成した柳井商工

女子団体準々決勝。最初にベスト4入りを決めたのは、埼玉栄(埼玉)だった。聖ウルスラ学院英智(宮城)と対戦し、エースペアの榎本紗楓/八嶋未來が安定感抜群のプレーでストレート勝ちし、第2複の小野里美那/河村実里と第1単の阿部果凛が連勝。余力十分で準決勝に備えた。

柳井商工(山口)が作新学院(栃木)に3−0で勝利した後、勝者のコールを受けたのは佐賀女子(佐賀)。強敵の青森山田(青森)に対し、髙田亜美/永渕友梨華と木下柚葵/西川楓のダブルス2本が勝利すると、第1単は失ったが、第2単で再び登場した永渕が、タフなフットワークとパワフルなショットでゲームを支配し、18本、5本で勝利を手にした。

準々決勝のなかで大いにもつれたのは、ふたば未来学園(福島)と四天王寺(大阪)の一戦。ダブルス2本は四天王寺、シングルス2本はふたば未来が取って迎えた第3単。ふたば未来の中川桃奈は、第1ゲームを落としながらも攻撃姿勢を忘れず、ファイナル11本で逆転勝ち。チームを準決勝へ導いた。

決勝進出を懸けたマッチアップでは、先に埼玉栄が勝利。前ラウンドと同様に、榎本/八嶋、小野里/河村、阿部のラインナップで、全試合ストレート勝ち。もう1つの対戦では柳井商工が、第1複はふたば未来に勝利を献上したものの、大津妃奈乃/中原心優、突沖花歩、白川菜結が次々と白星を手にして、決勝への扉を開けた。

柳井商工の中原心優(左)/大津妃奈乃。頼れるエースペアとして、決勝まで自信みなぎるプレーを見せた

そして迎えた決勝は3面展開でスタートし、まず第1単で白川が実力どおりのパフォーマンスを見せ、柳井商工が先制。同校は第2複で中原/大津が、二人で果敢に前で強いショットを打ち込むなど、随所で波状攻撃を見せて2ゲーム勝利。埼玉栄は第1複のエース・榎本/八嶋が一矢報いて、優勝の行方は単の残り2試合に委ねられた。

柳井商工の突沖花歩は、コートを広く使う柔軟なシャトルさばきで要所を堅実に押さえ、優勝に大きく貢献

ダブルスに出場した選手が3名いた関係で、しばしのインターバルの後に始まった第2単と第3単。隣り合わせの2つのコートで息詰まるラリーが幾度となく展開されて推移した結果、柳井商工の第2単・突沖花歩が巧みな配球で、第2ゲーム12−10から怒涛の8連続ポイント。そのまま押しきって、チームの優勝を決めた。

優勝にはあと一歩届かなかったが、名門校の大黒柱として躍動した榎本紗楓(右)/八嶋未來

【優勝コメント】

竹光唯至監督「1年生はプレッシャーもあったと思いますが、最後までよく頑張ってくれました。2年生がしっかりと下級生を引っ張ってくれたのが大きかった。特に、得点源の大津と中原が、確実にポイントを取ってくれて頼もしかったです。多くの先輩が残してきてくれた、練習への取り組み方や、ひたむきさなどが、後輩に受け継がれていることが連覇の要因かもしれませんし、競った場面で力を発揮できることにつながっています。今年は地元・山口でのインターハイ。新入生も含めて、もう一度チャレンジする気持ちで臨みます」

白川菜結主将「キャプテンとして正直、プレッシャーもあり、昨日はあまりいいプレーができなかったのですが、一晩できっちり切り替えて今日の試合に向かいました。チャレンジャー精神を持ち続けたことがよかったですし、なによりも、普段の練習から試合の気持ちで積み重ねてこられたことがよかった。今年は地元のインターハイで春夏10連覇が懸かりますが、ほかのどのチームよりもしっかり練習を積み重ねて臨みたいと思います」

準優勝◎埼玉栄

3位◎ふたば未来学園

3位◎佐賀女子

 

【24日の結果】

▼準々決勝

柳井商工(山口)3−0 作新学院(栃木)

ふたば未来学園(福島)3−2 四天王寺(大阪)

埼玉栄(埼玉)3−0 聖ウルスラ学院英智(宮城)

佐賀女子(佐賀)3−1 青森山田(青森)

▼準決勝

柳井商工 3−1 ふたば未来学園

埼玉栄 3−0 佐賀女子

▼決勝

柳井商工 3−1 埼玉栄

橋村妃翔/松本紗季●0〔17−21、19−21〕②榎本紗楓/八嶋未來

中原心優/大津妃奈乃②〔21−14、21−12〕0●小野里美那/河村実里

白川菜結②〔21−13、21−16〕0●阿部果凛

突沖花歩②〔21−14、21−10〕0●榎本紗楓

松本紗季 〔19−21、10−11 打切り〕 河村実里

 

★女子団体戦の最終結果はこちら

★男子団体戦の最終結果はこちら

 

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原 淳

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