『第53回全国高校選抜バドミントン大会』が、石川県金沢市で開幕した。競技初日となった23日は、男女ともに団体戦の1〜3回戦が実施され、ベスト8が出そろった。ここでは、熱戦の続いた男子のダイジェストをお伝えする。
【男子団体】
初日から強豪校同士の対戦も見られた男子。まず、前回王者のふたば未来学園(福島)は、初戦となった2回戦の乙訓(京都)戦を3-0で快勝すると、続く3回戦でも実践学園(東東京)にストレート勝ちしてベスト8進出。春の連覇へ向けて、幸先のよいスタートを切った。
また、昨年のインターハイ3位・東大阪大柏原(大阪)も2回戦から登場し、北越(新潟)と名古屋経済大市邨(愛知)に勝利して準々決勝進出。そのほかのシード勢では、同じく昨夏3位の高岡第一(富山)が、3回戦で彩星工科(兵庫)との第3シングルスまでもつれる接戦を勝ちきり、準々決勝へと駒を進めた。

この日、一番の注目だったのは、昨年のインターハイ王者・埼玉栄(埼玉)と、ジュニアナショナルメンバーが複数在籍する瓊浦(長崎)が対戦した3回戦だ。しかし、接戦が予想されたこの試合は埼玉栄が圧倒する。エース対決となった第1複では、埼玉栄の澤田修志/石井叶夢が全日本ジュニア王者の吉次和義/根本舜生を相手に、コースを突いたアタックなどで得点を重ね、14本オールで勝利。
続く第2複では、埼玉栄の1年生ペア・山﨑琉生/五十田敦晴が、草ノ瀬悠生/増田大輝にファイナルゲーム16本で競り勝って王手。そして最後は、主将の髙野日向がストレート勝ちを収めて、埼玉栄が準々決勝進出を決めた。髙野は「1試合1試合、目の前の相手としっかり戦っていきたい。埼玉栄が強いなと思えるような試合をして勝ちたい」と、春の頂点に意欲を示した。

そのほかでは、強豪の聖ウルスラ学院英智(宮城)に競り勝った比叡山(滋賀)をはじめ、前回準優勝の青森山田(青森)や日章学園(宮崎)、勝山(福井)が準々決勝進出を果たしている。
24日は団体戦の準々決勝から決勝までが予定されている。
【男子団体・準々決勝対戦カード】
埼玉栄(埼玉) — 比叡山(滋賀)
青森山田(青森) — 高岡第一(富山)
東大阪大柏原(大阪) — 日章学園(宮崎)
勝山(福井) — ふたば未来学園(福島)
◆男子団体初日(1~3回戦)の結果はこちら
◆女子初日のダイジェストはこちら
取材・文/吉井信行
写真/菅原 淳