1、2年生の新チームで挑む『全国高校選抜大会』が、3月23日から26日まで石川県・いしかわ総合スポーツセンターと金沢市総合体育館第1競技場で開催される。53回目となる今回の団体戦には、男女計100校が出場。各都道府県代表による熾烈な戦いを制するのはどこか?
ここでは、高校選抜直前企画として、バドミントン・マガジン3月号で掲載されている展望記事をバド×スピ!に特別公開。女子団体の展望を紹介する。
◆高校選抜2025特設サイトはこちら
【女子団体展望】
女子は、選抜4連覇、春夏通算で8連覇中の柳井商工(写真上は昨年のインターハイ)が、記録を伸ばすかに注目が集まる。主将の白川菜結や全日本ジュニア準優勝の1年生・松本紗季など、シングルスに強力な選手を擁し、連覇を達成するだけの力は十分。「どこよりもチャレンジを楽しんで、このチームでの初優勝をねらっていきたい」と、竹光唯至監督。
また、ほかのシード勢も栄冠を勝ち取る力はある。まず第2シードの青森山田は、単では東谷悠妃(写真上)、複では小山涼風/德永結妃が中心となるか。昨年は選抜、インターハイともに準優勝。あと1勝をものにできず、悔し涙をのんだ。先輩たちの雪辱を果たし、頂点にたどり着きたい。
そして、インターハイ3位の四天王寺と埼玉栄も優勝候補の一角。四天王寺は実績のある神尾朱理を主将に据え、昨年のインターハイ個人ダブルス優勝の米本宙那をエースに優勝をねらう。準々決勝で対戦が予想される、ふたば未来学園との対決を制し、勢いよく柳井商工との大一番に向かいたい。
名門・埼玉栄の大黒柱は、全日本ジュニア3位の榎本紗楓/八嶋未來。「優勝するために、個人のレベルアップと、コート内で出しきって戦う練習を心がけてきた」(滝内亮監督)という成果を今大会で発揮できるか。


以上のチームのほかでは、インターハイ8強の聖ウルスラ学院英智と佐賀女子、前回8強の園田学園や作新学院など、全国大会上位常連校が、優勝候補にどこまで迫れるかに注目。また、開催地・石川の代表である金沢向陽や金沢学院大附の活躍にも期待したい。
柳井商工が連覇記録を伸ばすのか、それとも新たな女王が生まれるのか。目の離せない戦いが続きそうだ。
★男子団体の展望はこちら
第53回全国高校選抜大会
◆競技日程
3月23日(日)9:30~ 団体戦(1~3回戦)
3月24日(月)9:30~ 団体戦(準々決勝~決勝)
3月25日(火)9:00~ 個人戦・ダブルス(1回戦~準々決勝)、個人戦・シングルス(1~2回戦)
3月26日(水)9:00~ 個人戦・ダブルス(準決勝~決勝)、個人戦・シングルス(準々決勝~決勝)
文/吉井信行
構成/バドミントン・マガジン編集部(本稿はバド×スピ!に掲載するにあたり、一部加筆・修正をしています)
写真/BBM