3月15日に開催されたBWFワールドツアー・全英OP(バーミンガム/Super1000)5日目は、各種目準決勝が行なわれた。日本勢は、女子シングルスと女子ダブルスの2種目が準決勝に進出。女子ダブルスの志田千陽/松山奈未、福島由紀/松本麻佑が決勝に進出している。
女子ダブルスは福島由紀/松本麻佑(上写真・右)と志田千陽/松山奈未が準決勝のコートに登場。福島/松本は、中国の賈一凡(ジャ・イーファン)/張殊賢(ツァン・シューシャン/中国)のペアと対戦する。第1ゲームは11オールから先に抜け出した福島/松本が21−16で先制。第2ゲームも競り合いから福島/松本がリードし、17本に抑えて2−0勝利。決勝進出を決めた。
もう一つの準決勝を戦った志田/松山(上写真・左)は、ライバルの譚寧(タン・ニン)/劉聖書(リュウ・シァンシュ/中国)と激突。第1ゲーム、志田/松山が10−1と大きく先行し、21−9で先制。第2ゲームは、逆転をねらう中国ペアと前半10オールまで競り合い、その後もなかなか点差は離れなかったが、17−16から志田/松山が3連続ポイント。そのまま振り切った志田/松山が21−17で制し、決勝進出を決めた。これで女子ダブルスは福島/松本と志田/松山の日本人決勝となった。
女子シングルスは、準々決勝で宮崎友花を下した山口茜(上写真)が準決勝へ。復帰戦で上位までしっかり勝ち進んだ山口だが、準決勝の相手はアン・セヨン(韓国)。第1ゲーム、ペースを握れなかった山口が連続失点などで12−21。先制を許す。第2ゲームは山口が12−9と中盤に先行する場面もあったが、そこからアン・セヨンに逆転を許して17−21で敗戦。0−2のストレート負けを喫したが、久々の実戦でベスト4の成績を残した。
そのほかの種目では、男子シングルスの石宇奇(シー・ユーチー/中国)と台湾の李佳豪(リー・チァハオ)が決勝に進出。石宇奇は2018年以来、2回目の全英制覇に挑む。男子ダブルスはインドネシア対決を制したカルナンド/マウラナと、徐承宰(ソ・スンジェ)/金ワンホ(韓国)が決勝に進出している。
3月15日(準決勝)の結果、3月16日(決勝)の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼準決勝(3月15日)
石宇奇(中国)②〔21−9、20−22、21−19〕1●李詩灃(中国)76分
李佳豪(台湾)②〔19−21、21−14、21−17〕1●アレックス・ラニエ(フランス)69分
▼決勝(3月16日)石宇奇(中国) − 李佳豪(台湾)
【女子シングルス】
▼準決勝(3月15日)
アン・セヨン(韓国)②〔21−12、21−17〕0●山口茜48分
王祉怡(中国)②〔21−10、21−19〕0●韓悦(中国)48分
▼決勝(3月16日)
アン・セヨン(韓国) − 王祉怡(中国)
【男子ダブルス】
▼準決勝(3月15日)
カルナンド/マウラナ(インドネシア)②〔21−14、17−21、21−15〕1●グタマ/イスファーニ(インドネシア)59分
徐承宰/金ワンホ(韓国)②〔16−21、21−13、21−13〕1●何濟庭/任翔宇(中国)59分
▼決勝(3月16日)
カルナンド/マウラナ(インドネシア) − 徐承宰/金ワンホ(韓国)
【女子ダブルス】
▼準決勝(3月15日)
福島由紀/松本麻佑②〔21−16、21−17〕0●賈一凡/張殊賢(中国)50分
志田千陽/松山奈未②〔21−9、21−17〕0●譚寧/劉聖書(中国)46分
▼決勝(3月16日)
福島由紀/松本麻佑 – 志田千陽/松山奈未
【混合ダブルス】
▼準決勝(3月15日)
郭新娃/陳芳卉(中国)②〔21−15、24−26、21−16〕1●蒋振邦/黄東萍(中国)76分
馮彦哲/魏雅欣(中国)②〔21−14、21−18〕0●イ・ジョンミン/蔡侑玎(韓国)
▼決勝(3月16日)
郭新娃/陳芳卉(中国) − 馮彦哲/魏雅欣(中国)
文/バドミントン・マガジン
写真/Badmintonphoto
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