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【S/Jリーグ2024】トナミ運輸が日立情報通信Eに勝利!BIPROGYはNTT東日本との競り合い制し決勝へ!<TOP4準決勝/男子>

2月21日、国内最高峰リーグの頂点を決めるS/Jリーグ2024 TOP4トーナメント&残留決定戦(神奈川・横浜BUNTAI)が開催された。ここでは、男子のTOP4準決勝をレポートする。

【男子】

上位4チームで争うTOP4・準決勝は、Sブロック5連勝で1位通過を果たした日立情報通信エンジニアリングと、Jブロック2位のトナミ運輸が激突。前回大会で連覇が途切れ、2年ぶりのV奪還をねらうトナミ運輸は、主将の保木卓朗が目崎駿太郎とのペアで勝負に出る。一方の日立情報通信Eは、日本代表の霜上雄一/野村拓海でポイントをねらった。

第1ゲーム、先手を奪ったのは保木(上写真・右)/目崎。保木が絶妙な球さばきから低い展開に持ち込み、連続攻撃などで19-13とリードする。エンジンがかかってきた霜上/野村も、ゲーム終盤に5連続得点で迫ったが、最後はトナミペアが制して21-18。第1ゲームをトナミ運輸が先制した。

第2ゲームで逆転のきっかけをつかみたい霜上/野村だが、ここでも保木が目崎を巧みにリードしながらポイントを加算。9-10から7連続ポイントを奪うと、日立ペアの追走を振り切って21-17で勝利。トナミ運輸が先制する。

負けられない日立情報通信Eは、シングルスの牧野桂大が積極的に攻撃を仕掛けて第1ゲームを先取。そのまま第2ゲームも制したかったが、第2ゲームは高橋が先手を奪い21−10。「1ゲームを取られて焦りはあったけど、逆に自分らしく頑張ろうと切り替えることができた」という高橋が、最終ゲームも9-10から連続得点で引き離して21−16で勝利。トナミ運輸が2-0で日立情報通信Eを抑え、決勝進出を決めた。

もう一つの準決勝は、NTT東日本とBIPROGYが対戦。NTT東日本は、シングルスに昨年11月のS/Jリーグ開幕戦以来の実戦となる桃田賢斗を起用。対するBIPROGYは、第1ダブルスに渡辺勇大(上写真・左)と岡村洋輝のペアを配してポイントをねうと、その第1ダブルスは、渡辺/岡村が日本代表の山下恭平/緑川大輝を2-0のストレートで破り、BIPROGYがプレッシャーをかける。

劣勢に立ったNTT東日本は、久々の実戦となる桃田(上写真)に勝利を託すと、日本代表の渡邉航貴に対して元世界王者が躍動する。「(プレーの)クオリティは相手のほうが上だと思っていたので、自分はコートいっばい動くぞ、相手より倍動いてシャトルを拾うぞ、という気持ちで挑んだ」と桃田。得意のヘアピンから主導権を握り第1ゲームを15本で制すと、第2ゲームもスピードを上げる渡邉に対して、桃田は緩急をうまく使ってペースを握り、21−17で勝利。「個人戦は負ければ自分の責任だけど、団体は自分の負けがみんなの負けになってしまう。それだけは絶対ダメだと思って、自分の責任をしっかり果たす気持ちでコートに入った」という桃田が、NTT東日本に貴重なポイントをもたらした。

これで勝負の行方は最後の第2ダブルスへ。BIPROGYは今季好調の熊谷翔(上写真・右)/西大輝、対するNTT東日本は、柴田一樹/山田尚輝で勝負に出る。第1ゲーム、先制したのはBIPROGY。「緊張はあったけど、自分たちは思い切ってやるだけだと思った」と熊谷。積極的にアタックを仕掛け、第1ゲームを21−19で奪う。

第2ゲームに入ると、どちらも譲らぬ接戦を展開。序盤こそBIPROGYが7−3とリード。しかし「1ゲーム目は自分たちのプレーができたけど、2ゲーム目は競った場面からペースが落ちてしまった」と西。負けられないNTT東日本が圧力をかけて押し込むと11−9。さらに16−11と点差を広げる。

苦しい状況となった熊谷/西だが、「ベンチから自分から行かないとダメだぞといわれ、そこで吹っ切れた」(西)と、柴田/山田の攻撃をかわしながら加点。後半は5連続得点で19-18とし、BIPROGYが逆転。ここからは一進一退の攻防となり20オールとなったが、最後は熊谷/西が2連取し22-20で勝利。BIPROGYがNTT東日本を2-1で下して決勝の切符を手にした。

▼TOP4準決勝(2月21日)

トナミ運輸(Jブロック2位)2−0 日立情報通信エンジニアリング(Sブロック1位)

保木卓朗/目崎駿太郎②〔21−18、21−17〕0●霜上雄一/野村拓海

高橋洸士②〔18−21、21−10、21−16〕1●牧野桂大

金子真大/大林拓真(試合なし)松居圭一郎/玉手勝輝

第1ゲームを奪い逆転のチャンスをつかんだ牧野桂大だが、第2ゲーム以降はペースを握れずに敗れた
チームの勝利を決めたトナミ運輸の高橋(右端)。「今日の試合に出ることが決まったとき、絶対に勝つぞという気持ちになった。またS/Jの王者に戻りたいです」(高橋)

BIPROGY(Jブロック1位)2−1 NTT東日本(Sブロック2位)

渡辺勇大/岡村洋輝②〔21−15、21−15〕0●山下恭平/緑川大輝

渡邉航貴●0〔15−21、17−21〕②桃田賢斗

熊谷翔/西大輝②〔21−19、22−20〕0●柴田一樹/山田尚輝

第2ダブルスで大接戦を演じたNTT東日本の柴田(左)/山田。第2ゲームは最後まで緊張感のあるラリーを展開したが、あと一歩届かなかった

▼決勝(2月22日)

トナミ運輸 ― BIPROGY

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/井出秀人

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