2月21日、国内最高峰リーグの頂点を決めるS/Jリーグ2024 TOP4トーナメント&残留決定戦(神奈川・横浜BUNTAI)が開催された。ここでは、男子の残留決定戦をレポートする。
【男子】
勝てばS/Jリーグ残留、負ければS/JⅡへの降格となる残留決定戦。各ブロック6位同士の対戦は、Sブロックの大同特殊鋼とJブロックのトリッキーパンダースが激突した。
第1ダブルスは、大同特殊鋼の大関修平/農口拓弥に対して、トリッキーパンダースもブロック2勝のル・ミンチェ/上田竜也(上写真・右)でポイントをねらう。試合が始まると、先制したのはル・ミンチェ/上田。速い展開から主導権を握り11-7と先行。さらに連続得点を奪い16-10としたトリパンペアが、そのまま第1ゲームを先取した。第2ゲームも流れを渡さなかったル・ミンチェ/上田が、21−16で勝利。トリパンが先制する。
この勢いで一気に決着をつけたかったトリパンだが、シングルスの白星を手にしたのは大同特殊鋼。内定選手の武田航太(明治大/上写真)が、同じく内定の小野泰平(中央大)を第1ゲーム6本で制す。続く第2ゲームはシーソーゲームの展開となったが、「相手はリストが強くてスマッシュも速く、センスがある印象。自分はセンスがあんまりないので、そのぶん足をちゃんと動かして取りにいった」という武田が、15オールから6連続得点。一気に勝負を決めて、大同特殊鋼が1−1のタイに戻した。
運命の第2ダブルスは、大同特殊鋼は本田尚人/家壽多慶太(上写真・手前)、トリッキーパンダースは町田脩太/中島巧で勝負に出ると、第1ゲームから激しいドライブ合戦を展開。鋭い攻撃を見せた町田/中島が一時は15-10と先行したが、ここから本田/家壽多が巻き返す。「最初は自分たちが硬くて先行されたけど、後半は長いラリーをしっかり耐えられた」(家壽多)と、2度の4連続ポイントで逆転に成功。23-21で大同特殊鋼ペアが第1ゲームを奪うと、続く第2ゲームも激しい競り合い。「第1ゲームは結果として取れたけど、本来なら落としてもおかしくない試合。そこを拾えたのは大きかった」(本田)と、先制したアドバンテージを生かして攻め立てると、最後は21-18で勝利。大同特殊鋼が逆転勝利を飾り、S/Jリーグ残留を決めた。
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▼残留決定戦
大同特殊鋼(Sブロック6位)2−1 トリッキーパンダース(Jブロック6位)
大関修平/農口拓弥●0〔15−21、16−21〕②ル・ミンチェ/上田竜也
武田航太②〔21−6、21−15〕0●小野泰平
本田尚人/家壽多慶太②〔23−21、21−18〕0●町田脩太/中島巧
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/井出秀人
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