2月13日に開催されたアジア混合団体選手権(中国・青島)3日目は、予選となるグループリーグ第3戦が行なわれた。初日の第1戦で勝利を飾っている日本は、2日目の第2戦で白星を手にしているタイと激突した。
勝てばグループ首位で決勝トーナメント進出が決まる一戦。初戦のメンバーからガラッとオーダーを変えた日本は、第1試合の混合ダブルスに緑川大輝/齋藤夏を起用。その緑川/齋藤は、第1ゲームこそタイのスパク/サプシリーから21−17で先制したものの、第2ゲームは奪われファイナルゲームへ。最終ゲームも序盤から競り合う展開となったが、緑川/齋藤が中盤に16−12とリード。このまま逃げ切りたかった日本ペアだが、終盤、相手の追い上げを止められず20オールに。さらに22オールから連続失点を喫し、緑川/齋藤が逆転負け。日本が先制ポイントを許す。
続く女子シングルスの宮崎友花も、ポンパウィ・チョチュウォンに0-2のストレート負け。連敗を喫した日本は、後がない状況となった。だが、第3試合・男子シングルスの田中湧士が13本、18本で白星をつかむと、第4試合の女子ダブルス、櫻本絢子/五十嵐有紗も21−14、21−11で勝利。最終試合の男子ダブルスにつなぐ。
ここで勝てば0−2からの逆転勝利となる日本。男子ダブルスは三橋健也/岡村洋輝がコートに立つと、第1ゲームは12−21で先取される。苦しい状況に追い込まれた三橋/岡村だったが、第2ゲームは積極的に攻撃を仕掛けて21−14で制し、1−1のイーブンに。ファイナルゲームは三橋/岡村が11-6で折り返すと、その後も2、3点のリードを保ちながら試合を進め、21−17で勝利。日本が鮮やかな逆転劇でライバルのタイを下した。
これで日本はリーグ2勝目となり、グループC首位通過が決定。タイが1勝1敗の2位で決勝トーナメントに進出した。そのほかのグループリーグは、グループAは中国と台湾が決勝トーナメントへ。グループBは、インドネシアと香港が予選リーグを突破。同じB組のマレーシアは、2連敗を喫して予選敗退となった。グループDは韓国とインドがベスト8入りを決めている。
決勝トーナメントは抽選の結果、日本はグループD2位のインドと対戦。勝てば準決勝で中国と香港の勝者と激突する。
2月13日に行なわれたリーグ第3戦の結果は以下の通り。
決勝トーナメント
▼準々決勝(2月14日)
中国(グループA1位) ー 香港(グループB2位)
日本(グループC1位) ー インド(グループD2位)
インドネシア(グループB1位) ー 台湾(グループA2位)
韓国(グループD1位) ー タイ(グループC1位)
▼グループC
日本(2勝)3−2 タイ(1勝1敗)
XD緑川大輝/齋藤夏●1〔21−17、13−21、22−24〕②スパク/サプシリー83分
WS宮崎友花●0〔17−21、13−21〕②ポンパウィ・チョチュウォン42分
MS田中湧士②〔21−13、21−18〕0●パニッチャホン・ティーララサクル43分
WD櫻本絢子/五十嵐有紗②〔21−14、21−11〕0●ヌンタカン/ベンヤパ37分
MD三橋健也/岡村洋輝②〔12−21、21−14、21−17〕1●ピーラッチャイ/パッカポン65分
順位/①日本(2勝)②タイ(1勝1敗)③カザフスタン(2敗)
▼グループA
中国(2勝)3−2 台湾(1勝1敗)
順位/①中国(2勝)②台湾(1勝1敗)③シンガポール(2敗)
▼グループB
インドネシア(2勝)3−2 マレーシア(2敗)
順位/①インドネシア(2勝)②香港(1勝1敗)③マレーシア(2敗)
▼グループD
韓国(2勝)3−2 インド(1勝1敗)
順位/①韓国(2勝)②インド(1勝1敗)③マカオ(2敗)
第2戦(2月12日)
▼グループA
台湾(1勝)4−1 シンガポール(2敗)
▼グループB
香港(1勝1敗)3−2 マレーシア(1敗)
▼グループC
タイ(1勝)5−0 カザフスタン(2敗)
▼グループD
インド(1勝)5−0 マカオ(2敗)
文/バドミントン・マガジン編集部