【全日本総合バドミントン2024】志田千陽&松山奈未が貫禄の勝利で総合初制覇!<決勝戦/女子ダブルス結果>

日本の頂点をかけて争われる78回全日本総合バドミントン選手権(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)。大会最終日の12月30日は、各種目の決勝戦が行なわれた。ここでは、女子ダブルスのダイジェストを紹介する。

女子ダブルス
トーナメント表はこちら

選手コメント一覧はこちら

【女子ダブルス】

パリ五輪銅メダルの志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)と、新たなペアとして挑む櫻本絢子/五十嵐有紗(ヨネックス/BIPROGY)による決勝戦。現A代表ペアの志田/松山が、初の日本一をつかんだ。

前日の準決勝は勝ったものの、「自分たちのいいところを出せずに終わった悔しさがある」(志田)、「負け試合だった」(松山)と振り返った志田/松山。決勝に向けて、「全部を出しきって楽しもう」と話したという。その言葉どおり、序盤からシダマツらしさ全開。志田が後ろから打ち込み、松山がネット前で決めるカタチで点を奪っていく。志田もチャンスとみればネット前に飛び込んで決めるなど、二人で「前へ」の意識で攻め続け、一気に10−1とした。

櫻本(上写真・手前)/五十嵐は、「相手の攻撃時間が長く、打ち込まれてしまった」(櫻本)と防戦一方。松山を後ろに回すカタチで長いラリーに持ち込んでも、決めきることができず。あいたスペースにシャトルを送り込む、松山の絶妙なレシーブにも翻弄され、何度も天を仰いだ。最後は浅く返ってきたところを志田が叩き込み、第1ゲームは21−5の大差で志田/松山が奪った。

第2ゲームは序盤から志田(上写真・左)/松山にミスが重なり、櫻本/五十嵐がリードする展開。サウスポーの櫻本がフォアからクロスドライブでエースを奪い、混合ダブルスで鍛え上げた五十嵐がネット前で勝負をかけ、点数を奪っていく。ただ、いいカタチで仕留めた次のラリーでミスが出るなど、一気にたたみかけることはできず。志田/松山は攻め込まれても、ロングレシーブ、ドライブレシーブ、ショートレシーブを使い分けて攻撃の機会をうかがい、相手のスマッシュをクロスドライブで打ち返す、カウンターレシーブも何度も決めた。

中盤から終盤にかけては、互いに攻め合いシーソーゲームに。櫻本/五十嵐は松山を後ろに回す展開もつくるが、「今日はまず、自分ができることをやろうと思った」と話した松山が、後ろで打ち分けながら前に出ていく、前日にはなかったカタチをつくる。17オールから、櫻本/五十嵐が3連続ミスで、20−17と志田/松山がチャンピオンシップポイント。フォア奥に走らされた松山がクロスに大きく振ったショットに、ストレートを張っていた櫻本も五十嵐も動けず。全日本総合のタイトルを持っていなかった志田/松山が、名実ともに日本一のペアになった。

オリンピック後の過ごし方は難しかったというが、「今回の総合で、あらためてバドミントンの楽しさを感じられました」(松山)。シダマツらしい試合、シダマツらしい笑顔で2024年を終えた。

▼決勝戦(12月30日)

志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)②〔21−5、21−19〕0●櫻本絢子/五十嵐有紗(ヨネックス/BIPROGY)

男子シングルストーナメント表はこちら

女子シングルストーナメント表はこちら

男子ダブルストーナメント表はこちら

混合ダブルストーナメント表はこちら

Amazon

楽天ブックス

スポーツクリック

定期購読(定期割)

ベースボール・マガジン社 販売部
(0120‐911‐410)

取材/バドミントン・マガジン編集部、吉井信行、平野貴也、楊順行

写真/井出秀人

投稿日:2024/12/30
■関連キーワード

            

人気記事ランキング

閉じる