【全日本総合バドミントン2024】難敵を下した宮崎友花と仁平菜月が初の決勝進出!<準決勝/女子シングルス結果>

日本の頂点をかけて争われる78回全日本総合バドミントン選手権(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)。大会5日目の12月29日は、各種目の準決勝が行なわれた。ここでは、女子シングルスのダイジェストを紹介する。

女子シングルス
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【女子シングルス】

高校3年生にしてA代表、世界ランク12位の宮崎友花(柳井商工高/上写真)が、郡司莉子(再春館製薬所)に2−1で勝利。決勝進出を決めた。

第1ゲーム、宮崎がラウンドからクロススマッシュを決めれば、郡司がスマッシュ&プッシュで決める。お互いの持ち味を出しながらゲームが進んだ。軽快な動きが光る郡司に対し、宮崎はアウトなどミスが目立つようになる。第1ゲーム最後のラリーは、宮崎のスマッシュがネットにかかり、21−12の大差で郡司が奪った。

第2ゲームに入ると、今度は郡司が距離感をつかみづらいのかミスを連発。序盤から点差を広げた宮崎は、得意のフォアから巻き込むように打つスマッシュを決めて声をあげる。郡司も得意のスマッシュを放つが、風の影響なのかネットにかかってしまう。さらに、渾身のストレートスマッシュをクロスレシーブで返されて一歩も動けず。完全に宮崎のペースとなった第2ゲームは、第1ゲームと同じ21−12で宮崎が奪い返した。

ファイナルゲーム、「やりにくいエンドからだったけど、出だしからしっかり自分のプレーができた」という宮崎のペースは変わらず。クロスネットで1点目を取ると、そこから連続7得点。「3ゲーム目の出だしでも、ちょっと(2ゲーム目を)引きずって、自分のプレーができなかった」という郡司のミスもあったが、長いラリーでチャンスをつくり、スマッシュでノータッチエースを奪っていく。小さいテークバックから速く鋭く振り抜くので、ショットもコースも読みづらいのだろう。軽快なフットワークを見せていた郡司が、ノータッチで決められる場面が何度も見られた。転んでラケットを飛ばしてまでシャトルを追いかけた郡司だったが、点差を詰めることはできず。最後はロブがアウトになり、21−11でゲームオーバーとなった。

30日の決勝は、現役選手では2011年の奥原希望(当時、大宮東高)、2014年の山口茜(同・勝山高)以来となる、高校生チャンピオンをめざす。

宮崎vs郡司の67分を大きく超える、95分もの激闘になったのが、仁平菜月(ヨネックス/上写真)と明地陽菜(再春館製薬所)の対戦。第1ゲーム序盤から仁平がリードを奪うも、中盤で明地が追いつき16−15で逆転。17−17から連続4得点でたたみかけた仁平が、21−17で第1ゲームを奪った。第2ゲームは明地がリードする展開から、またしても終盤に仁平が連続得点で20−16とマッチポイント。しかし、サウスポーから丁寧なラリーを刻む明地はあきらめることなく、連続4得点で追いつくと、24−22で第2ゲームを奪い返した。

マッチポイントを取りきれなかった仁平だが、気持ちを落とさずファイナルゲームに。一度もリードを許すことなく21−15で勝利を収め、初の決勝進出を勝ち取った。2016年のインターハイ女王が、幾度ものケガを乗り越え、日本一を決める場で戦う。

準決勝の結果と決勝の組み合わせは以下の通り。

▼準決勝(12月29日)

仁平菜月(ヨネックス)②〔21−17、22−24、21−15〕1●明地陽菜(再春館製薬所)

宮崎友花(柳井商工高)②〔12−21、21−12、21−11〕1●郡司莉子(再春館製薬所)

▼決勝戦(12月30日)

仁平菜月 − 宮崎友花

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取材/バドミントン・マガジン編集部、吉井信行、楊順行

写真/井出秀人

投稿日:2024/12/29
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