日本の頂点をかけて争われる第78回全日本総合バドミントン選手権（東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ）。大会2日目は、各種目の1回戦（女子は36ドローのため、2回戦まで）が行なわれた。ここでは、男子シングルスのダイジェストを紹介する。
【男子シングルス】
全日本総合の初タイトルをねらう奈良岡功大（NTT東日本／上写真）、渡邉航貴（BIPROGY）が、それぞれ第1、2シードで登場。高校生との対戦となった奈良岡は、13本オールで勝利して2回戦に進出すると、渡邉も大学生との勝負を2-0で制し、1回戦を突破している。「1回戦ということで緊張はしましたが、自分のプレーは最後までできたと思います」（渡邉）
2016年の総合王者でもある西本拳太（ジェイテクト／上写真）は、豊田通商の池端元哉との勝負に挑み、第1ゲームは西本が13本で先制。第2ゲームは16オールの接戦から、最後は西本が抜け出して21-19。2-0のストレート勝利で2回戦に進んだ。「ファイナルゲームにいくよりも2ゲームで勝ち切る方が体力的にいい。勝ちきれてよかった」（西本）
このほか、日本代表の大林拓真、秦野陸、高橋洸士（ともにトナミ運輸）、小川翔悟（ジェイテクト）らが1回戦に勝利。2021年総合優勝を果たした田中湧士（NTT東日本）も、大学生の挑戦をはねのけて1回戦を勝ち上がった。8月のジャパンOP（Super750）を最後に、第一線を退いている常山幹太（トナミ運輸）は、東北マークスの澁谷勇希に快勝。「僕は別に勝とうが負けようがどちらでもいいのですが、ここで勝たないといけない選手はたくさんいる。僕の方が気楽にできるので、そこをちょっとつついてやろうかなと思います（笑）」（常山）と、無欲の勝利で2回戦進出を決めている。
男子シングルス1回戦の結果は以下の通り
▼1回戦（12月26日）
奈良岡功大（NTT東日本）②〔21−13、21−13〕０●草ノ瀬悠生（瓊浦高）
増本康祐（法政大）②〔21−17、21−15〕０●髙野日向（埼玉栄高）
古賀穂（NTT東日本）②〔18−21、21−16、21−10〕１野田統馬（日立情報通信エンジニアリング）
小川翔悟（ジェイテクトStingers）②〔21−11、21−10〕０●一井亮太（三菱自動車京都）
常山幹太（トナミ運輸）②〔21−10、21−10〕０●澁谷勇希（東北マークス）
沖本優大（BIPROGY）②〔21−19、18−21、21−13〕１●永渕雄大（筑波大）
宮下怜（明治大）②〔21−13、21−15〕０●西尾寿輝（東大阪大柏原高）
田中湧士（NTT東日本）②〔21−18、21−15〕０●馬屋原光大郎（日本体育大）
西本拳太（ジェイテクトStingers）②〔21−13、21−19〕０●池端元哉（豊田通商）
武井凜生（NTT東日本）②〔21−11、21−8〕０●植田将成（龍谷大教職員）
秦野陸（トナミ運輸）②〔21−11、21−11〕０●岩野滉也（日立情報通信エンジニアリング）
高橋洸士（トナミ運輸）②〔21−15、21−12〕０●佐藤雄輝（丸杉Steelers）
大林拓真（トナミ運輸）②〔21−4、21−14〕０●寺田真也（鹿沼商工高教職員）
川本拓真（BIPROGY）②〔24−22、21−16〕０●牧野桂大（日立情報通信エンジニアリング）
藤原睦月（明治大）②〔21−15、21−17〕０●藤原圭祐（ジェイテクトStingers）
渡邉航貴（BIPROGY）②〔21−11、21−4〕０●丸山拓海（龍谷大）
取材・文／バドミントン・マガジン編集部、吉井信行、平野貴也
写真／井出秀人
