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【ワールドツアーファイナルズ2024】山口茜がパリ五輪金メダルのアン・セヨンに勝利!<2日目結果>

12月12日に開催された年末最後のビッグイベント・BWFワールドツアーファイナルズ2024(中国・杭州)2日目は、各種目の予選リーグ第2戦が行なわれた。予選リーグは8選手/8ペアが2つのグループに分かれて戦い、各グループの1位と2位が決勝トーナメント(準決勝)に進出する。日本勢も予選リーグ突破に向けて、海外のライバルたちと熱戦を繰り広げた。

初日/12月11日
予選リーグ第1戦


グループリーグは3試合のため、初日に敗戦すればリーグ突破が厳しい状況となるが、白星を手にして踏みとどまったのが女子シングルスの山口茜(上写真)だ。第2戦の相手はパリ五輪金メダルのアン・セヨン(韓国)だったが、そのパリ五輪の準々決勝で負けたアン・セヨンに、山口が雪辱を果たした。

第1ゲームから接戦となった勝負は、山口が19‐20の場面から3連続ポイント。22-20で先制する。第2ゲームはアン・セヨンが17本で取り返したが、最終ゲームは山口が16-11とリードを奪った。負けられないアン・セヨンも、ここから差を詰めて17-15で2点差としたが、終盤に耐えた山口が4連続得点をつかんで勝負あり。2−1で制した山口が白星を獲得し、リーグ成績を1勝1敗とした。

年内での引退を決めている女子シングルスの大堀彩(上写真)は、中国の次期エースとしての呼び声が高い王祉怡(ワン・ジーイ)と対戦。初日に白星をつかんでいる大堀は、第1ゲーム序盤から互いにポイントの奪い合いとなった勝負を、21-17で制してプレッシャーをかける。大堀は第2ゲームこそ失ったが、ファイナルゲームは13-5と大量リード。しかし、地元で負けられない王祉怡も、諦めずにポイントを重ねて20-19と1点差。これまでなら逆転を許すことが多かった大堀だが、最後はなんとか逃げ切って21-19で勝利。リーグ2勝目を手にし、決勝トーナメント進出に大きく前進した。

日本勢の勝利は、山口と大堀のみ。男子シングルスの奈良岡功大は、ジョナタン・クリスティ(インドネシア)に0-2で敗戦。混合ダブルスの緑川大輝(上写真・左)/齋藤夏も、マレーシアペアにストレート負けを喫した。

日本から2ペアが出場している女子ダブルスは、志田千陽/松山奈未(上写真・手前)、中西貴映/岩永鈴がどちらも敗戦。志田/松山はグループAの成績を1勝1敗とし、最終戦の結果によって決勝トーナメント進出が決まる状況。中西/岩永はグループBで2敗を喫しているが、最終戦で2人が勝利したうえで、同グループの他の試合の結果によっては、グループリーグ突破の可能性を残している。

各種目の予選リーグ第2戦結果(12月12日)、最終戦(12月13日)の対戦カードは以下の通り。

【男子シングルス】

▼グループA

リー・ジジャ(マレーシア)②〔21−14、21−19〕0●アンダース・アントンセン(デンマーク)

李詩灃(中国)②〔18−21、21−14、21−13〕1●周天成(台湾)

▼グループB

ジョナタン・クリスティ(インドネシア)②〔21−12、21−11〕0●奈良岡功大(日本)

石宇奇(中国)②〔14−21、21−19、25−23〕1●クンラビット・ビティサラン(タイ)90分

【女子シングルス】

▼グループA

大堀彩(日本)②〔21−17、13−21、21−19〕1●王祉怡(中国)76分

グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)②〔10−21、21−10、21−10〕1●ブサナン・ンバルンパン(タイ)56分

▼グループB

山口茜(日本)②〔22−20、17−21、21−15〕1●アン・セヨン(韓国)71分

韓悦(中国)②〔21−16、21−18〕0●スパニダ・カテソン(タイ)48分

【男子ダブルス】

▼グループA

ゴーSF/N・イズッディン(マレーシア) ②〔15−21、21−19、21−13〕1●李哲輝/楊博軒(台湾)52分

アストルップ/ラスムセン(デンマーク)②〔13−21、21−19、21−19〕1●王齊麟/李洋(台湾)65分

▼グループB

A・チア/ソーWY(マレーシア)②〔19−21、21−14、21−15〕1●アルフィアン/アルディアント(インドネシア)58分

グタマ/イスファーニ(インドネシア)②〔21−17、21−11〕0●何濟庭/任翔宇(中国)33分

【女子ダブルス】

▼グループA

譚寧/劉聖書(中国)②〔21−7、21−14〕0●志田千陽/松山奈未(日本)47分

ジョリー/プレラ(インド)②〔21−19、21−19〕0●ティナー/タン(マレーシア)46分

▼グループB

クスマ/プラティウィ(インドネシア)②〔21−15、21−12〕0●中西貴映/岩永鈴(日本)47分

陳清晨/賈一凡(中国)②〔21−16、21−16〕0●李紹希/ペク・ハナ(韓国)52分

【混合ダブルス】

▼グループA

蒋振邦/魏雅欣(中国)②〔21−17、21−19〕0●楊博軒/胡綾芳(台湾)38分

鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔14−21、21−13、21−18〕1●鄧俊文/謝影雪(香港)59分

▼グループB

チェンTJ/トーEW(マレーシア)②〔21−17、21−18〕0●フェルディナンシャー/ウィジャヤ(インドネシア)50分

ゴーSH/ライSJ(マレーシア)②〔21−14、21−14〕0●緑川大輝/齋藤夏(日本)35分

予選リーグ第3戦(12月13日)

【男子シングルス】

▼グループA

リー・ジジャ(マレーシア) − 李詩灃(中国)

周天成(台湾) − アンダース・アントンセン(デンマーク)

▼グループB

石宇奇(中国) ― 奈良岡功大(日本)

クンラビット・ビティサラン(タイ) ― ジョナタン・クリスティ(インドネシア)

【女子シングルス】

▼グループA

王祉怡(中国) − グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)

大堀彩(日本) − ブサナン・ンバルンパン(タイ)

▼グループB

アン・セヨン(韓国) − 韓悦(中国)

山口茜(日本) − スパニダ・カテソン(タイ)

【男子ダブルス】

▼グループA

アストルップ/ラスムセン(デンマーク) − 李哲輝/楊博軒(台湾)

王齊麟/李洋(台湾) − ゴーSF/N・イズッディン(マレーシア)

▼グループB

何濟庭/任翔宇(中国) − アルフィアン/アルディアント(インドネシア)

グタマ/イスファーニ(インドネシア) − A・チア/ソーWY(マレーシア)

【女子ダブルス】

▼グループA

譚寧/劉聖書(中国) − ティナー/タン(マレーシア)

志田千陽/松山奈未(日本) − ジョリー/プレラ(インド)

▼グループB

中西貴映/岩永鈴(日本) − 李紹希/ペク・ハナ(韓国)

クスマ/プラティウィ(インドネシア) − 陳清晨/賈一凡(中国)

【混合ダブルス】

▼グループA

鄧俊文/謝影雪(香港) ― 蒋振邦/魏雅欣(中国)

楊博軒/胡綾芳(台湾) ― 鄭思維/黄雅瓊(中国)

▼グループB

ゴーSH/ライSJ(マレーシア) ― フェルディナンシャー/ウィジャヤ(インドネシア)

チェンTJ/トーEW(マレーシア) ― 緑川大輝/齋藤夏(日本)

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文/バドミントン・マガジン編集部

写真/BADMINTONPHOTO

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