12月11日、その年のワールドツアー大会の成績上位者が出場できるBWFワールドツアーファイナルズ2024が、中国・杭州で開幕した。ツアー年間王者を決めるビッグイベントは、各種目8選手/8ペアが2つのグループに分かれて、予選リーグを実施。リーグ戦の2位以上が決勝トーナメント(準決勝)に進出する。大会初日は、各種目の予選リーグ第1戦が行なわれ、日本選手が海外のライバルたちと熱戦を繰り広げた。
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リーグ突破に向けて大事な初戦を勝利で飾ったのは、女子シングルスの大堀彩(上写真)、そして女子ダブルスの志田千陽/松山奈未だ。大堀はインドネシアのグレゴリア・マリスカ・トゥンジュンと対戦。第1ゲームを15本で軽快に奪うと、第2ゲームも13本に抑えた大堀彩が勝利。2−0のストレートで快勝し、好スタートを切った。
志田/松山(上写真・手前)は、パリ五輪4位のティナー/タン(マレーシア)との勝負に挑んだ。第1ゲームこそ相手に13本で奪われた志田/松山だが、第2ゲームは18−17の接戦から先に抜け出しファイナルゲームに持ち込む。その最終ゲームは、中盤14オールの場面から志田/松山が連続得点などでリードを広げ、21−18で逆転勝利。しっかり白星をつかんだ。
そのほかの日本勢は苦戦。2017年、22年大会の覇者でもある女子シングルスの山口茜(上写真・右)は、地元中国の韓悦(ハン・ユェ)と対戦する。第1ゲームから激しい競り合いとなった勝負は、18-17の場面で山口が連続失点。相手に先制を許す。第2ゲームは、山口が9−19と大量リードを奪われたものの、ここから8連続ポイントで差を詰めて17-19。あと一歩まで迫った山口だが、最後は韓悦に逃げ切られ、0−2のストレート負けを喫した。
男子シングルスの奈良岡功大(上写真)は、今年のパリ五輪銀メダリストのクンラビット・ビティサラン(タイ)にストレート負け。女子ダブルスの中西貴映/岩永鈴、混合ダブルスの緑川大輝/齋藤夏もそれぞれ敗戦を喫し、初戦は黒星スタートとなった。
各種目の予選リーグ第1戦結果(12月11日)、第2戦(12月12日)の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼グループA
リー・ジジャ(マレーシア)②〔21−13、21−15〕0●周天成(台湾)39分
アンダース・アントンセン(デンマーク)②〔21−14、21−19〕0●李詩灃(中国)58分
▼グループB
クンラビット・ビティサラン(タイ)②〔24−22、21−18〕0●奈良岡功大(日本)75分
石宇奇(中国)②〔21−16、17−21、21−8〕1●ジョナタン・クリスティ(インドネシア)64分
【女子シングルス】
▼グループA
大堀彩(日本)②〔21−15、21−13〕0●グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)38分
王祉怡(中国)②〔21−19、21−14〕0●ブサナン・ンバルンパン(タイ)56分
▼グループB
アン・セヨン(韓国)②〔21−16、21−14〕0●スパニダ・カテソン(タイ)44分
韓悦(中国)②〔21−19、21−17〕0●山口茜(日本)48分
【男子ダブルス】
▼グループA
アストルップ/ラスムセン(デンマーク)②〔21−18、16−21、21−14〕1●ゴーSF/N・イズッディン(マレーシア)74分
王齊麟/李洋(台湾)②〔16−21、21−16、21−18〕1●李哲輝/楊博軒(台湾)54分
▼グループB
アルフィアン/アルディアント(インドネシア)②〔28−26、21−18〕0●グタマ/イスファーニ(インドネシア)57分
A・チア/ソーWY(マレーシア)②〔17−21、21−18、21−15〕1●何濟庭/任翔宇(中国)63分
【女子ダブルス】
▼グループA
譚寧/劉聖書(中国)②〔20−22、22−20、21−14〕1●ジョリー/プレラ(インド)82分
志田千陽/松山奈未②〔13−21、21−17、21−18〕1●ティナー/タン(マレーシア)74分
▼グループB
李紹希/ペク・ハナ(韓国)②〔21−6、21−17〕0●クスマ/プラティウィ(インドネシア)37分
陳清晨/賈一凡(中国)②〔21−11、21−17〕0●中西貴映/岩永鈴(日本)57分
【混合ダブルス】
▼グループA
鄧俊文/謝影雪(香港)②〔21−15、21−17〕0●楊博軒/胡綾芳(台湾)39分
蒋振邦/魏雅欣(中国)②〔21−17、21−20〕0●鄭思維/黄雅瓊(中国)42分
▼グループB
チェンTJ/トーEW(マレーシア)②〔14−21、21−10、21−14〕1●ゴーSH/ライSJ(マレーシア)50分
フェルディナンシャー/ウィジャヤ(インドネシア)②〔23−21、16−21、21−11〕1●緑川大輝/齋藤夏(日本)61分
予選リーグ第2戦(12月12日)
【男子シングルス】
▼グループA
アンダース・アントンセン(デンマーク) − リー・ジジャ(マレーシア)
周天成(台湾) − 李詩灃(中国)
▼グループB
奈良岡功大(日本) − ジョナタン・クリスティ(インドネシア)
クンラビット・ビティサラン(タイ) − 石宇奇(中国)
【女子シングルス】
▼グループA
大堀彩(日本) − 王祉怡(中国)
グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア) − ブサナン・ンバルンパン(タイ)
▼グループB
アン・セヨン(韓国) − 山口茜(日本)
スパニダ・カテソン(タイ) − 韓悦(中国)
【男子ダブルス】
▼グループA
ゴーSF/N・イズッディン(マレーシア) − 李哲輝/楊博軒(台湾)
アストルップ/ラスムセン(デンマーク) − 王齊麟/李洋(台湾)
▼グループB
アルフィアン/アルディアント(インドネシア) − A・チア/ソーWY(マレーシア)
グタマ/イスファーニ(インドネシア) − 何濟庭/任翔宇(中国)
【女子ダブルス】
▼グループA
志田千陽/松山奈未 − 譚寧/劉聖書(中国)
ジョリー/プレラ(インド) − ティナー/タン(マレーシア)
▼グループB
中西貴映/岩永鈴(日本) − クスマ/プラティウィ(インドネシア)
李紹希/ペク・ハナ(韓国) − 陳清晨/賈一凡(中国)
【混合ダブルス】
▼グループA
楊博軒/胡綾芳(台湾) − 蒋振邦/魏雅欣(中国)
鄧俊文/謝影雪(香港) − 鄭思維/黄雅瓊(中国)
▼グループB
チェンTJ/トーEW(マレーシア) − フェルディナンシャー/ウィジャヤ(インドネシア)
ゴーSH/ライSJ(マレーシア) − 緑川大輝/齋藤夏(日本)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO
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