11月14日に開幕したS/JリーグⅡ2024。4日間で7試合を戦う過酷なリーグ戦は、男女各8チームで実施。優勝チームには、来季のS/Jリーグ昇格の切符が渡されるだけに、毎試合白熱した勝負が繰り広げられた。ここでは、11月17日に行なわれた大会最終日、女子のダイジェストを紹介する。
大会3日目
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【ダイジェスト】
最終戦を残し、6勝全勝で首位を走るのがCheerful鳥取。これを1敗で追う三菱電機。最終日のラストマッチは、その2チームによる直接対決となった。
勝てばリーグ優勝が決まる、事実上の決勝戦。第1ダブルスは、これまでチームの勝利に貢献してきたエース対決となり、Cheerful鳥取は第1ダブルスで6連勝の生木萌果/石田有彩、三菱電機は5勝の中島祐月/平田偲が激突した。
第1ゲームは、中盤からリズムをつかんだ中島/平田(上写真・左)が、17-13と先行。しかし、簡単には負けられない生木/石田もここから連続得点を奪い、20オールに持ち込む。互いに譲れない勝負は、なんとか踏ん張った中島/平田が22-20でモノにし、第1ゲームを先制する。続く第2ゲームも、接戦の中から5連続得点などで抜け出した中島/平田が、リードを守って21−17で生木/石田に勝利。三菱電機が、貴重な先制ポイントをつかんだ。
シングルスは、Cheerful鳥取が主軸を担う辻田つかさ(上写真)でポイントをねらいにいくと、三菱電機はこれまで3勝を重ねていた相本珠杏がコートに。ここでも気迫のこもったラリーが繰り広げられ、第1ゲームは辻田が23-21で先制。第2ゲームは相本が15本で奪い返してファイナルゲームに持ち込んだが、ここでスピードを上げたのは辻田だ。相本を左右に揺さぶってチャンスをつくると、後半に点差を広げて21-10。辻田の勝利でCheerful鳥取が1-1に戻し、第2ダブルスにつなげた。
勝てば優勝、そしてS/Jリーグ昇格が見えるラストマッチ。負けられない両チームの第2ダブルスは、Cheerful鳥取が石橋麻美子(上写真・左)/古川彩乃、三菱電機は金田明香里/徳岡梨々香で勝負に出る。すると、第1 ゲームから接戦。中盤、金田/徳岡が5連続得点で13-7と先行し、その後もリードを守って17-13。しかし、石橋/古川がじわじわと点差を詰めると、終盤に2回の4連続得点で逆転に成功。石橋/古川が21-18で先制した。
これで勢いがついたCheerful鳥取の石橋/古川は、第2ゲームもスピードを上げて連続得点。14−6で大差をつけて安全圏に入ると、最後まで主導権を渡さずに21-7で勝利。Cheerful鳥取が三菱電機を2-1で制し、リーグ7連勝で初優勝。念願のS/Jリーグ昇格を決めた。
▼最終戦(11月17日)
豊田通商(4勝3敗)2−1 東海興業(2勝5敗)
Cheerful鳥取(7勝0敗)2−1 三菱電機(5勝2敗)
YAMATO奈良(5勝2敗)2−1 JR北海道(0勝7敗)
百十四銀行(4勝3敗)3−0 トヨタ自動車(1勝6敗)
■最終順位
優勝
Cheerful鳥取
(7勝0敗)
2位
三菱電機
(5勝2敗)
3位
YAMATO奈良
(5勝2敗)
4位
豊田通商
(4勝3敗)
5位
百十四銀行
(4勝3敗)
6位
東海興業
(2勝5敗)
7位
トヨタ自動車
(1勝6敗)
8位
JR北海道
(0勝7敗)
※準優勝と3位は得失マッチ数差、4位と5位は得失マッチ数差による
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/三野良介
ベースボール・マガジン社 販売部
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