11月16日に開催されたBWFワールドツアー・熊本マスターズジャパン(Super500/熊本県立総合体育館)5日目は、各種目準決勝が行なわれた。日本勢は3種目で準決勝に進出しており、決勝の切符をかけて海外のライバルたちと熱戦を繰り広げた。
女子ダブルスは志田千陽/松山奈未、福島由紀/松本麻佑が準決勝に登場。志田/松山はパリ五輪銀メダリストの譚寧(タン・ニン)/劉聖書(リュウ・シュアンシュ/中国)と、福島/松本は中国の若手ペアと激突した。
パリ五輪、そしてデンマークOPと2連敗中の志田(上写真・左)/松山は、第1ゲーム前半こそ点差は離れずに進んだが、8-11のインターバル後に7連続失点。リードを許し、そのまま12-21で押し切られる。第2ゲームに入ると、11オール、14オールと競り合ったが、ここでも志田/松山が譚寧/劉聖書の猛攻をしのぎきれず。14-19から18-20まで差を詰めたが、逆転には届かず0-2のストレート負け。志田/松山はベスト4で今大会を終えた。
福島/松本(上写真・右)は、中国OP優勝ペアの李怡婧(リ・イージン)/羅徐敏(ルオ・シューミン)と対戦。今大会からペアを組む2人は、第1ゲームを12本で快勝すると、続く第2ゲームも21−18で勝利。高いパフォーマンスを発揮した福島/松本が、貫禄の決勝進出を決めた。
男子ダブルスは、保木卓朗(上写真・右)/小林優吾が決勝に進出。リオ五輪銀メダルの実績を持つタン・ウィーキョンとの準決勝は、第1ゲームを保木/小林が先制。中盤の6連続得点などでリードを広げた。第2ゲームも保木/小林が9-8から再び連続ポイントで16-8。相手の追走も振り切った保木/小林が、21-15で勝利し、決勝進出を決めた。
女子シングルスは、山口茜がポンパウィ・チョチュウォン(タイ)と激突。今年のジャパンOPでも対戦して勝利を奪った山口は、第1ゲームの主導権を握って21-9で先制する。しかし、第2ゲームは12本で落とし、勝負の行方はファイナルゲームへ。後半戦は互いにペースを譲らぬ状況だったが、13オールから山口が4連続ポイント。その後はリードを守りきった山口が21-18で制し、決勝に駒を進めた。
11月16日(準決勝)の結果、17日(決勝戦)の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼準決勝(11月16日)
レオン・ジュンハオ(マレーシア)②〔10−21、21−18、22−20〕1●ジョナタン・クリスティ(インドネシア)77分
李詩灃(中国)②〔21−16、21−15〕0●ビクター・アクセルセン(デンマーク)45分
▼決勝(11月17日)
李詩灃(中国) − レオン・ジュンハオ(マレーシア)
【女子シングルス】
▼準決勝(11月16日)
グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)②〔18−21、21−17、21−19〕1●シム・ユジン(韓国)59分
山口茜②〔21−9、12−21、21−18〕1●ポンパウィ・チョチュウォン(タイ)71分
▼決勝(11月17日)
山口茜 – グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)
【男子ダブルス】
▼準決勝(11月16日)
保木卓朗/小林優吾②〔21−12、21−15〕0●タンWK/アズリン(マレーシア)33分
アルディアント/アルフィアン(インドネシア)②〔21−18、21−13〕0●カルナンド/マウラナ(インドネシア)34分
▼決勝(11月17日)
保木卓朗/小林優吾 – アルディアント/アルフィアン(インドネシア)
【女子ダブルス】
▼準決勝(11月16日)
譚寧/劉聖書(中国)②〔21−12、21−18〕0●志田千陽/松山奈未45分
福島由紀/松本麻佑②〔21−15、21−11〕0●李怡婧/羅徐敏(中国)46分
▼決勝(11月17日)
福島由紀/松本麻佑 – 譚寧/劉聖書(中国)
【混合ダブルス】
▼準決勝(11月16日)
ジケル/デリュウィ(フランス)②〔21−14、21−11〕0●郭新娃/陳芳卉(中国)35分
デチャポル/スピッサラ(タイ)②〔18−21、22−20、21−14〕1●ゴーSH/ライSJ(マレーシア)64分
▼決勝(11月17日)
ジケル/デリュウィ(フランス) − デチャポル/スピッサラ(タイ)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO、平野貴也
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