11月15日に第75回全日本学生大学対抗戦(インカレ)が、群馬県前橋市で開幕した。大学日本一を決めるインカレは、今年度から個人戦と団体戦の日程を分けて開催され、個人戦は10月に京都府で実施済み。大学対抗戦の2日目となった16日は、男女ともに準々決勝と準決勝が実施された。ここでは男子のダイジェストをお伝えする。
【男子ダイジェスト】
男子準々決勝の結果、準決勝へと駒を進めたのは龍谷大、日本大、日本体育大、明治大の4チーム。そして準決勝1試合目、龍谷大vs日本大の対戦は2面展開でシングルス2本がスタートするなか、日本大の阿部大輔と花田彬が、どちらもストレート勝ちを収めて、日本大が一気に優位に立った。一方、龍谷大も混合複日本代表の西大輝が木田悠斗とのペアで第1ダブルスに出場し、14本、17本と完勝。しかし、日本大は第2ダブルスで江口心/稲川天が18本オールで宇治夢登/相澤大智に競り勝って決勝進出を決めた。「昨日の立命館戦で(苦戦して)1回負けているようなもの。あとは、楽しんで思いっきりやるだけだと思います」(花田主将)
準決勝のもう1試合では、日本体育大と明治大が激突。シングルスを1本ずつを分け合った後のダブルスでも、第1ダブルスを日体大の水口稜太朗/吉田翼が奪えば、第2ダブルスでは明治大の宮下怜/栁川蓮がファイナルゲーム19本で勝利。一歩も引かない両校の勝負は、第3シングルスまで持ち込まれた。そして、その第3シングルスで勝利を奪ったのは明治大だ。明治大の武田航太は、中谷壱心に対して第1ゲームを14本で奪うと、第2ゲームも主導権を握って21−14で勝負あり。明治大が苦しみながらも競り勝って、日本一まであと一つに迫った。
【16日結果】
▼準々決勝
龍谷大 3−2 法政大
日本大 3−1 金沢学院大
日本体育大 3−0 筑波大
明治大 3−0 敬和学園大
▼準決勝
日本大 3−1 龍谷大
阿部大輔②〔21−19、21−16〕0●丸山拓海
花田彬②〔21−12、21−15〕0●関口大毅
後藤拓人/阿保龍斗●0〔14−21、17−21〕②西大輝/木田悠斗
江口心/稲川天②〔21−18、21−18〕0●宇治夢登/相澤大智
明治大 3−2 日本体育大
宮下怜●0〔20−22、21−23〕②馬屋原光大郎
藤原睦月②〔21−11、21−13〕0●栗山寿一
荻原聖也/佐藤瑠活●0〔19−21、20−22〕②水口稜太朗/吉田翼
宮下怜/栁川蓮②〔21−15、19−21、21−19〕1●竹澤陽生/犬嶋宏介
武田航太②〔21−14、21−14〕0●中谷壱心
▼決勝(11月17日)
日本大 ― 明治大
取材・文/吉井信行
写真/井出秀人
ベースボール・マガジン社 販売部
(0120‐911‐410)