11月14日に開催されたBWFワールドツアー・熊本マスターズジャパン(Super500/熊本県立総合体育館)3日目は、各種目2回戦が行なわれた。世界のトッププレーヤーが多数出場する中、地元で負けられない日本勢も最後までねばり強い戦いを見せている。
5種目で2回戦に挑んだ日本勢。女子シングルスは、地元熊本のファンの前で勝利をねらう山口茜(上写真)が、香港選手と対戦。第1ゲームを12本で抑えると、第2ゲームも8本で勝利を飾り、ベスト8に進出した。年内の引退を決めている大堀彩は、郡司莉子との日本人対決を2-0で制し、こちらも準々決勝へと駒を進めている。
男子ダブルスは、保木卓朗(上写真・右)/小林優吾がインドネシアペアに2-0のストレート勝ち。第1ゲーム、第2ゲームともに終盤までもつれる勝負となったが、どちらも保木/小林が制して、接戦を切り抜けた。前日の1回戦で台湾の強豪ペアを破った霜上雄一/野村拓海は、中国ペアに敗戦。三橋健也/岡村洋輝も、インドネシアペアに敗れている。
女子ダブルスは、志田千陽/松山奈未(上写真・右)が、櫻本絢子/五十嵐有紗の挑戦を2-0で退けた。どちらも攻撃を持ち味とするスタイルだが、がっぷり四つで組み合えばペアとしての経験値が高い志田/松山が上回り、第1ゲームを21−10で先制。第2ゲームもねばる櫻本/五十嵐を18本に抑えて、志田/松山がベスト8進出を決めた。櫻本/五十嵐とともに、新たなパートナーで世界に挑む福島由紀/松本麻佑も、大澤佳歩/田部真唯を2-0のストレートで下して準々決勝進出を決めている。
このほか、混合ダブルスの緑川大輝/齋藤夏がベスト8入り。男子シングルスの奈良岡功大もフランスの長身選手を2-0で抑え、2回戦を突破した。ワールドツアーファイナルズ出場に向けて上位進出をねらった西本拳太、渡邉航貴は、どちらも8強入りならず。混合ダブルスの西大輝/佐藤灯は、タイペアに敗れて上位進出はならなかった。
11月14日(2回戦)の結果、15日(準々決勝)の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼2回戦(11月14日)
奈良岡功大②〔24−22、21−9〕0●トマ・ジュニア・ポポフ(フランス)54分
西本拳太●0〔15−21、13−21〕②李詩灃(中国)47分
渡邉航貴●1〔10−21、21−16、13−21〕②レオン・ジュンハオ(マレーシア)69分
▼準々決勝(11月15日)
ビクター・アクセルセン(デンマーク) − クリスト・ポポフ(フランス)
李詩灃(中国) − 慼又仁(台湾)
リー・ジジャ(マレーシア) − ジョナタン・クリスティ(インドネシア)
奈良岡功大 – レオン・ジュンハオ(マレーシア)
【女子シングルス】
▼2回戦(11月14日)
水津愛美 ●キケン○ ミア・ブリックフェルト(デンマーク)
山口茜②〔21−12、21−8〕0●盧善恩(香港)31分
大堀彩②〔21−17、21−14〕0●郡司莉子45分
▼準々決勝(11月15日)
シム・ユジン(韓国) − ミシェル・リー(カナダ)
グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア) − ミア・ブリックフェルト(デンマーク)
スパニダ・カテソン(タイ) − ポンパウィ・チョチュウォン(タイ)
山口茜 – 大堀彩
【男子ダブルス】
▼2回戦(11月14日)
霜上雄一/野村拓海●0〔17−21、16−21〕②陳柏陽/劉毅(中国)40分
三橋健也/岡村洋輝●0〔19−21、12−21〕②カルナンド/マウラナ(インドネシア)
保木卓朗/小林優吾②〔21−19、22−20〕0●グタマ/イスファーニ(インドネシア)
▼準々決勝(11月15日)
アルフィアン/アルディアント(インドネシア) − マーティン/フィクリ(インドネシア)
陳柏陽/劉毅(中国) − カルナンド/マウラナ(インドネシア)
タンWK/アズリン(マレーシア) − 王齊麟/邱相傑(台湾)
保木卓朗/小林優吾 – 徐承宰/ジン・ヨン(韓国)
【女子ダブルス】
▼2回戦(11月14日)
加藤佑奈/廣上瑠依●0〔13−21、16−21〕②イ・ヨンウー/イ・ユリム(韓国)45分
福島由紀/松本麻佑②〔21−17、21−18〕0●大澤佳歩/田部真唯52分
志田千陽/松山奈未②〔21−10、21−18〕0●櫻本絢子/五十嵐有紗47分
▼準々決勝(11月15日)
福島由紀/松本麻佑 − イ・ヨンウー/イ・ユリム(韓国)
李怡婧/羅徐敏(中国) − 胡綾芳/鄭宇倢(台湾)
志田千陽/松山奈未 − 孔熙容/金ヘジョン(韓国)
賈一凡/張殊賢(中国) − 譚寧/劉聖書(中国)
【混合ダブルス】
▼2回戦(11月14日)
西大輝/佐藤灯●0〔14−21、18−21〕②ルッタナパク/ヘニチャ(タイ)44分
緑川大輝/齋藤夏②〔21−17、21−7〕0●クシャリアント/クスマワティ(インドネシア)30分
▼準々決勝(11月15日)
郭新娃/陳芳卉(中国) − スミス/ガイ(アメリカ)
ジケル/デリュウィ(フランス) − ルッタナパク/ヘニチャ(タイ)
緑川大輝/齋藤夏 – ゴーSH/ライSJ(マレーシア)
フーPR/チェンSY(マレーシア) − デチャポル/スピッサラ(タイ)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO、平野貴也
ベースボール・マガジン社 販売部
(0120‐911‐410)