世界のトッププレーヤーたちが熱戦を繰り広げるBWFワールドツアー・熊本マスターズジャパン(Super500/熊本県立総合体育館)。昨年から新たに日本で始まった国際大会は、今年も大盛況。ここでは、大会2日目を戦った注目選手たちのコメントを紹介する。
山口茜
女子シングルス
1回戦はデンマーク選手に2-0で勝利
――試合を振り返って
昨年はケガで出られなかったので、まずは出場して、試合を無事に終えることができてよかったです。試合は全体的には悪くなかったと思いますが、2ゲーム目は少し戦術的に修正できず、最後の数点で、やっとうまくできたかなと思います。我慢して1、2点の差でいけたのはよかったです。第1ゲームは相手に打たせてミスを誘おうと思っていて、できれば第2ゲームもそのままやりたいと思ったのですが、決めきられてしまうことが多かったです。
――第2ゲームは追い風のエンドだった
(風上のエンドから)結構アウトが出ているのは映像を見ていました。ここまでの試合の流れで、ファイナルゲームにいく試合が多いなとも思っていました。でも、ちょっと気にし過ぎたくらい。頑張って(クリアーの高さなどを)コントロールしようとやっていたんですけど、最後は前からも低い球を出して、相手に打たせないようなプレーをしたら点が入ってきたので、(前半から)これでやればよかったなと思いました。
――熊本での開催について
日本で開催される大会は少なく、国際大会は特に少ない。その中でプレーできることは貴重。自分はホームで応援がたくさんある方がいいプレーを出せるタイプだと思っています。できるだけ、いいプレーができるようにやっていきたいです。また、日頃から近くで応援してくださる方が観戦しやすい環境なので、そういった中で、自分がベストに近いパフォーマンスを出せるように頑張ります。
――ワールドツアーファイナルズの出場権獲得もかかっている
(ジャパンOPを優勝するまで)全然無理だなという位置でしたし、昨年も出ていない。もし出られたとしても、いいプレーができないのではという気持ちが強かったです。でも、熊本マスターズに向けて自分なりに精いっぱい準備はしてきたので、今は、出られたらいいプレーをしたいなという気持ちに変わってきてはいます。
でも、ファイナルズのことを、そこまで深くは考えていません。五輪が終わってから、ジャパンOPは(五輪への準備の)貯金で優勝できましたけど、そこからはいいプレーができていない。この大会を機に、いいプレーができるようになっていけば、意欲も出てくるのかなと思っています。
――今回はチームメイトがたくさん試合に出ている
やっぱり、会社の方など、身近で応援してくれている方がきてくれるし、普段は結果を見るだけの人も見に来てくれるチャンス。格好いいところを見せられるように頑張りたいです。自分以外にも、チームからシングルスに出ていますが、最近は海外の大会でも勝って力をつけている。まだまだ負けないように、もう少し引っ張っていければと思うので、頑張りたいです。
取材・文・写真/平野貴也
【過去の大会結果】
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