11月10日、国内のトップチームが争うS/Jリーグ2024秋田大会が、秋田県立体育館で行なわれた。ここでは、白熱した戦いをくり広げた男女それぞれの結果を紹介する。
【男子】
Jブロックの開幕戦(山口大会)で2連勝を飾ったBIPROGYとコンサドーレが激突。第1ダブルスに三橋健也/岡村洋輝、シングルスには渡邉航貴の日本代表3人を起用したBIPROGY。その三橋/岡村は、コンサドーレの大越泉/山澤直貴に第1ゲームを奪われたが、第2、3ゲームを取り返して逆転勝利。二人からバトンを受け取った渡邉は14本、11本の快勝で白星をつかみ、BIPROGYの勝利が確定。第2ダブルスは、BIPROGYの小野寺雅之/熊谷翔が2-0のストレート勝ちをおさめ、連勝対決をBIPROGYが制した。
2連敗同士の対戦となった三菱自動車京都と豊田通商の試合は、第1ダブルスを豊田通商の鈴木利拓/滝口友士が制し、三菱自動車京都にプレッシャーをかける。しかし、三菱自動車京都はシングルスの一井亮太が、ファイナルゲーム19本で辛くも勝利し、勝負の行方は第2ダブルスへ。すると、第1ゲームを先制した豊田通商の三宅将平/村瀬康之介が、第2ゲームも14オールから先に抜け出し21-17で勝利。豊田通商が、今季初白星をつかんだ。
▼Jブロック(11月10日)
BIPROGY(3勝)3−0 コンサドーレ(2勝1敗)
三橋健也/岡村洋輝②〔15−21、21−11、21−16〕1●大越泉/山澤直貴
渡邉航貴②〔21−14、21−11〕0●大出竜輝
小野寺雅之/熊谷翔②〔21−19、21−11〕0●本田大樹/辻凌也
豊田通商(1勝2敗)2−1 三菱自動車京都(3敗)
鈴木利拓/滝口友士②〔21−17、21−18〕0●三上楓/崎野翔太
池端元哉●1〔18−21、21−7、19−21〕②一井亮太
三宅将平/村瀬康之介②〔21−18、21−17〕0●林谷理貴/南茂斗羽
【女子】
秋田大会の注目カードは、地元の北都銀行と岐阜Bluvicの上位候補対決。開幕戦ですでに黒星を喫している北都銀行にとっては、地元ファンの前でなんとか勝利をつかみたいところ。一方、岐阜Bluvicは開幕戦で2連勝。ここで勝てばブロックリーグを優位に進めることができるため、落とせない大事な一戦だ。
北都銀行は、この日を最後にチームを離れる松本麻佑と、長年のパートナーである永原和可那を第1ダブルスに起用。すると、その松本/永原は、岐阜Bluvicの福島由紀/川添麻依子を相手に、2-0のストレート勝ち。第1ゲームは14本、第2ゲームも12本に抑えた松本/永原が、二人のラストマッチを勝利で飾った。
北都銀行はシングルスに出場した日本代表の舛木さくらが、岐阜Bluvicの古川佳奈に接戦の末に敗れるも、第2ダブルスは開幕戦で松本、永原それぞれと組んで戦った曽根夏姫/小松ゆいが14本、13本で快勝。3連勝をねらった岐阜Bluvicを抑えた北都銀行が、地元で白星をつかんだ。
女子のもう1試合は、昨季女王のBIPROGYと連敗中のNTT東日本が対決。BIPROGYは、第1ダブルスで臨んだ日本代表・中西貴映/岩永鈴が、NTT東日本の上杉杏/鈴木陽向に快勝。シングルスは、NTT東日本の水井ひらりが全日本総合女王の杉山薫を16本、18本に抑えて1-1のタイに戻したが、第2ダブルスはBIPROGYの大竹望月/髙橋美優が、石川心菜/古根川美桜から勝利を奪う。第1ゲームこそ21-17で制した大竹/髙橋だったが、第2ゲームは14-8とリードした状況から18-16まで差を詰められる。それでも、最後は相手の追い上げを振り切った大竹/髙橋が21-19で制し、BIPROGYの勝利につなげた。善戦したものの黒星となったNTT東日本は、これで3連敗。後半戦の巻き返しに期待したい。
▼Sブロック(11月10日)
BIPROGY(3勝)2−1 NTT東日本(3敗)
中西貴映/岩永鈴②〔21−16、21−9〕0●上杉杏/鈴木陽向
杉山薫●0〔16−21、18−21〕②水井ひらり
大竹望月/髙橋美優②〔21−17、21−19〕0●石川心菜/古根川美桜
北都銀行(2勝1敗)2−1 岐阜Bluvic(2勝1敗)
松本麻佑/永原和可那②〔21−14、21−12〕0●福島由紀/川添麻依子
舛木さくら●0〔18−21、23−21〕②古川佳奈
曽根夏姫/小松ゆい②〔21−14、21−13〕0●清瀬璃子/平本梨々菜
文/バドミントン・マガジン編集部
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