11月9日、国内のトップチームが争うS/Jリーグ2024黒石大会が、青森県のスポカルイン黒石で行なわれた。ここでは、男女それぞれの結果を紹介する。
【男子】
前週の開幕戦では、1勝1敗に終わった昨季王者のジェイテクト。TOP4進出に向けて一つも落とせない状況だが、3戦目で激突したのはNTT東日本だ。そのNTT東日本は開幕戦で連勝発進を決めており、ジェイテクトとの勝負に勝てば、Sブロックを勝ち抜ける可能性が一気に高まる。
注目のオーダーは、ジェイテクトが第1ダブルスに開幕戦で連敗を喫している相澤桃李/佐野大輔、シングルスにはチームの得点源となる西本拳太を起用。一方、NTT東日本は、開幕2連戦ともトップダブルスで勝利した山下恭平/緑川大輝を、ここでも第1ダブルスに配し、シングルスは地元青森出身でS/Jリーグ初出場となる奈良岡功大で勝負に出た。
第1ダブルスから激しい競り合いがくり広げられると、先制ポイントはNTT東日本の山下/緑川がつかむ。第1ゲームは競り合いを22-20でモノにし、第2ゲームも再び20オールまでもつれたが、最後は山下/緑川が抜け出し25-23で勝利をおさめた。
これで優位に立ったNTT東日本だが、日本代表対決となった西本と奈良岡の勝負は、西本が意地を見せて白星を獲得する。第1ゲームこそ奈良岡が接戦を22-20で制したものの、第2ゲーム以降は西本がペースを掌握。9本、9本に抑え、逆転で勝利をつかみ1-1のタイに戻した。
第2ダブルスは、NTT東日本の古賀輝/山田尚輝が、ジェイテクトのルーキーコンビ川島直也/小川航汰と激突。古賀/山田は第1ゲームこそ18本まで迫られたが、第2ゲームは12本に抑えて2-0で勝利。NTT東日本がトップ対決を制し、ブロックリーグの首位を守った。
▼Sブロック(11月9日)
NTT東日本(3勝)2−1 ジェイテクト(1勝2敗)
山下恭平/緑川大輝②〔22−20、25−23〕0●相澤桃李/佐野大輔
奈良岡功大●1〔22−20、9−21、9−21〕②西本拳太
古賀輝/山田尚輝②〔21−18、21−12〕0●川島直也/小川航汰
【女子】
Jブロックのヨネックスと七十七銀行の一戦は、試合の結果が第2ダブルスまでもつれる接戦に。
先制したのはヨネックス。第1ダブルスはチームの大黒柱である櫻本絢子が、新人の遠藤美羽とのペアで勝負に挑むと、第1ゲームを失った後の第2ゲームを16本、最終ゲームは7本に封じて勝利。相手にプレッシャーをかける。
シングルスは、ヨネックスが日本代表の仁平菜月を起用したのに対し、七十七銀行は開幕戦から連続出場となった神山歩美。すると、第1ゲームを23-21で先制した神山が、第2ゲーム中盤の競り合いを先に抜け出し、21-14で勝利。神山の勝利で七十七銀行が1-1のイーブンに戻し、第2ダブルスにつなげた。
今季2勝目に向けて勢いがついた七十七銀行。しかし、簡単には負けられないヨネックスが、ここで勝負強さを発揮。保原彩夏が内定選手の関野里真(日本体育大)とのペアで、第1ゲームを21-19で先制する。なんとかファイナル勝負に持ち込みたい七十七銀行の宮内公佳/向井仁那だったが、第2ゲームはヨネックスペアの勢いを止められず。6連続得点などでリードを広げた保原/関根が21-12で快勝し、ヨネックスが2−1で七十七銀行を退けた。
▼Jブロック(11月9日)
ヨネックス(3勝)2−1 七十七銀行(1勝2敗)
櫻本絢子/遠藤美羽②〔16−21、21−16、21−7〕1●毛利未佳/千葉美采
仁平菜月●0〔21−23、14−21〕②神山歩美
保原彩夏/関根里真②〔21−19、21−12〕0●宮内公佳/向井仁那
文/バドミントン・マガジン編集部
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