11月2日に、埼玉県さいたま市と山口県山口市で開幕した『S/Jリーグ2024』。開幕2日目となる11月3日の山口大会では、前日に続いて男女ともにJブロックの3試合が行なわれた。ここでは男子のダイジェストをお伝えする。
【ダイジェスト】
男子は開幕戦を白星で飾ったBIPROGYが、前日に黒星を喫したトリッキーパンダースと対戦した。この試合では、BIPROGYの第1ダブルス・三橋健也/岡村洋輝がル・ミンチェ/上田竜也を圧倒。連続失点などで食らいつかれる場面はあったものの、三橋/岡村は持ち味である攻撃力を発揮して、第1ゲームを18本で競り勝つと第2ゲームは14本でストレート勝ち。
シングルスではルーキーの沖本優大がS/Jリーグ初出場。「少し緊張したけど、全日本実業団の経験があったので、それよりかは緊張せずにコートに入れました」と話した沖本は、トリッキーパンダースの小野泰平に対して、冷静に試合を運んで第1ゲーム17本。第2ゲームは硬さもなくなった沖本が21−7で試合を決着させた。これでチームの勝利が確定したBIPROGYは、第2ダブルスも制して開幕2連勝を果たした。
午前の部では、トナミ運輸対三菱自動車京都も実施。開幕2連勝をねらうトナミ運輸は、昨日に続いてトップダブルスにエースの保木卓朗/小林優吾を起用した。保木/小林は三上楓/崎野翔太に対して、得意の低い展開から攻勢をかけると第1ゲームを15本で奪う。第2ゲームに入ってもその勢いは止まらず、21−15で制してエースの役割を果たした。トナミ運輸は、シングルスの高橋洸士が第1ゲームを奪われながらも、ファイナルゲーム9本で逆転勝ち。その後の第2ダブルスは三菱自動車京都の南茂斗羽/中村舜に敗れ2日連続の3−0とはならなかったが、王座奪還に向けて勢いづく開幕戦となった。
午後の部は、豊田通商対コンサドーレの試合が行なわれた。すでに白星を獲得しているコンサドーレに対し、豊田通商は前日に黒星を喫して負けられない一戦。先制したのはコンサドーレだった。大越泉/山澤直貴の第1ダブルスは、激しい競り合いのなかでファイナルゲーム20−21から3連続得点で勝利。一方、今季初白星へ意気込み高い豊田通商も、シングルスの池端元哉が21−16、21−14とストレート勝ちし、スコアを1−1とした。
そして、勝負の第2ダブルスもまた接戦に。第1ゲームをコンサドーレの辻凌也/本田大樹が18本で奪えば、豊田通商の三宅将平/村瀬康之介も第2ゲームを24−22で取り返す。しかし、最後は辻/本田が勝負強さを発揮して16本で勝利。コンサドーレが開幕2連勝を飾り、敗れた豊田通商は厳しい連敗スタートとなった。
▼Jブロック結果(11月3日)
BIPROGY(2勝)3−0 トリッキーパンダース(2敗)
三橋健也/岡村洋輝②〔21−18、21−14〕0●上田竜也/ル・ミンチェ
沖本優大②〔21−17、21−7〕0●小野泰平
熊谷翔/谷岡大后②〔21−12、21−10〕0●中島巧/町田脩太
トナミ運輸(2勝)2−1 三菱自動車京都(2敗)
保木卓朗/小林優吾②〔21−15、21−15〕0●三上楓/崎野翔太
高橋洸士②〔15−21、21−12、21−9〕1●熊谷悠吾
目崎駿太郎/大田隼也●0〔19−21、17−21〕②南茂斗羽/中村舜
コンサドーレ(2勝)2−1 豊田通商(2敗)
大越泉/山澤直貴②〔21−14、12−21、23−21〕1●鈴木利拓/滝口友士
柴田拓実●0〔16−21、14−21〕②池端元哉
本田大樹/辻凌也②〔21−18、22−24、21−16〕1●三宅将平/村瀬康之介
取材・文/吉井信行
写真/湯浅芳昭
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