国内最高峰の団体戦「S/Jリーグ2024」が、11月2日に開幕した。2日間にわたって開催される開幕戦では、男女Sブロックが埼玉県さいたま市で、Jブロックが山口県山口市で行なわれる。ここでは、2日に山口市で開催された男子Jブロックの模様をダイジェストでお伝えする。
【ダイジェスト】
午前の部では、BIPROGY対豊田通商と、トナミ運輸対トリッキーパンダースの2試合が実施された。まず、前回準優勝のBIPROGYと同7位の豊田通商の試合では、BIPROGYが第1ダブルスに日本A代表の三橋健也/岡村洋輝を起用した。開幕戦のトップダブルスを任された2人は、この期待に応える活躍で鈴木利拓/滝口友士を14本、16本で下してチームに勢いをつける。すると、BIPROGYは続くシングルスの川本拓真がファイナルゲーム18本で競り勝って、チームの勝利が確定。第2ダブルスの小野寺雅之/谷岡大后もストレート勝ちしたBIPROGYが開幕戦を3−0で飾った。
トナミ運輸対トリッキーパンダースの試合も、王座奪還をめざすトナミ運輸が3−0と快勝した。トナミ運輸の第1ダブルスは、パリ五輪代表の保木卓朗/小林優吾。保木は「油断したら一気にいかれるんじゃないかというプレッシャーもあった」と話したものの、第1ゲームを15本で制すると、「しっかりと引き締めていけたのがよかったと思います」(保木)と第2ゲームも16本で締めてストレート勝ち。トナミ運輸は、シングルスの大林拓真と第2ダブルスの金子真大/大田隼也も危なげない試合運びでストレート勝ちを収めて、チームは好スタートを切った。
午後の部では、三菱自動車京都とコンサドーレが激突。試合の主導権を握ったのは、昨季10位のコンサドーレだった。コンサドーレは、辻凌也/本田大樹の第1ダブルスが、林谷理貴/疋田聖也に17本、13本でストレート勝ちを挙げる。これに続いたのが、内定選手ながらシングルスを任された柴田拓実(敬和学園大)だ。柴田は経験豊富な常塚光を相手に第1ゲームを奪われたものの、「プレースタイル的に、相手がミスするまで我慢することを意識した。第2ゲーム、第3ゲームでは相手よりコートの中で我慢できたことが勝利につながったと思う」(柴田)と逆転勝ち。コンサドーレは第2ダブルスこそ落としたものの、昨季6位の三菱自動車京都を相手に、開幕戦で幸先のよい白星を挙げた。
▼Jブロック(11月2日)
BIPROGY(1勝)3―0 豊田通商(1敗)
三橋健也/岡村洋輝②〔21−14、21−16〕0●鈴木利拓/滝口友士
川本拓真②〔21−11、19−21、21−18〕1●池端元哉
小野寺雅之/谷岡大后②〔21−19、25−23〕0●三宅将平/村瀬康之介
トナミ運輸(1勝)3―0 トリッキーパンダース(1敗)
保木卓朗/小林優吾②〔21−15、21−16〕0●中島巧/町田脩太
大林拓真②〔21−18、21−14〕0●小野泰平
金子真大/大田隼也②〔21−14、21−14〕0●上田竜也/ル・ミンチェ
コンサドーレ(1勝)2−1 三菱自動車京都(1敗)
本田大樹/辻凌也②〔21−17、21−13〕0●疋田聖也/林谷理貴
柴田拓実②〔17−21、21−17、21−17〕1●常塚光
大越泉/山澤直貴●1〔21−14、16−21、21−23〕②三上楓/崎野翔太
▼11月3日の対戦カード
BIPROGY(1勝) ー トリッキーパンダース(1敗)
コンサドーレ(1勝) ー 豊田通商(1敗)
トナミ運輸(1勝) ー 三菱自動車京都(1敗)
取材・文/吉井信行
写真/湯浅芳昭
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