10月11日に、大学生の日本一を決める第75回全日本学生選手権(インカレ/京都府京都市・長岡京市・城陽市)が開幕した。今年からインカレは個人戦と団体戦の日程を分けて実施しており、先に個人戦が行なわれている。大会5日目の15日は、混合ダブルスを含めた5種目の準々決勝、準決勝が実施された。ここではシングルスの結果をお伝えする。※団体戦は11月15〜17日まで、群馬県前橋市のALSOKぐんまアリーナで開催
【男子シングルス】
最終日に行なわれる男女シングルスのファイナリストが決まった。男子シングルスは、2022年に1年生ながら頂点に立った明治大の宮下怜(上写真)。準々決勝、準決勝ともに2-0のストレート勝ちを収め、2年ぶり2回目の優勝に王手をかけた。反対の山からは、昨年の同大会でベスト4に入った増本康祐(法政大)が、インカレで初の決勝進出。準決勝では、昨年の王者である藤原睦月(明治大)をファイナル勝負の末に勝利するなど、4年生としての意地を見せた。最後のインカレで、悲願の優勝をねらう。
▼準々決勝(10月15日)
宮下怜(明治大)②〔21−16、21−13〕0●丸山拓海(龍谷大)
永渕雄大(筑波大)②〔19−21、21−11、21−16〕1●武田航太(明治大)
藤原睦月(明治大)②〔21−18、21−18〕0●内野陽太(金沢学院大)
増本康祐(法政大)②〔21−18、21−15〕0●馬屋原光大郎(日本体育大)
▼準決勝(10月15日)
宮下怜②〔21−18、21−13〕0●永渕雄大
増本康祐②〔21−19、18−21、21−14〕1●藤原睦月
▼決勝(10月16日)
宮下怜 − 増本康祐
【女子シングルス】
混戦の女子シングルスで決勝に進んだのは、4年生の長廻真知(筑波大/上写真)と2年生の小林優花(龍谷大)。長廻は3回戦で第1シードの内田美羽(法政大)に勝利。準決勝では、1年生ながら快進撃を続けた今泉明日香(日本体育大)を16オールに抑え、決勝に駒を進めた。初制覇をねらった女子ダブルスは準決勝で敗れただけに、残されたシングルスで大学の頂点をねらう。
対する小林は、準々決勝で三嶋菜桜(関西学院大)をファイナルゲーム12本で下し、準決勝では佐々木真奈(敬和学園大)を2-0で退けて決勝へ。日本一のタイトル獲得に王手をかけた。
▼準々決勝(10月15日)
長廻真知(筑波大)②〔21−19、21−18〕0●澤沼音里(北翔大)
今泉明日香(日本体育大)②〔21−15、19−21、22−20〕1●田中寿奈(日本大)
佐々木真奈(敬和学園大)②〔21−16、22−20〕0●金廣真季(龍谷大)
小林優花(龍谷大)②〔21−11、19−21、21−12〕1●三嶋菜桜(関西学院大)
▼準決勝(10月15日)
長廻真知②〔21−16、21−16〕0●今泉明日香
小林優花②〔21−18、21−16〕0●佐々木真奈
▼決勝(10月16日)
長廻真知 − 小林優花
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/早浪章弘