10月12日に開催されたBWF世界ジュニア2024(中国・南昌)個人戦6日目は、各種目準決勝が行なわれた。3種目で準決勝に勝ち進んでいる日本勢は、決勝の舞台をかけてライバルと熱戦を繰り広げた。
【個人戦】
ハイレベルな戦いが続いた準決勝。決勝の切符を手にしたのは、女子ダブルスの平本梨々菜/玉木亜弥(上写真・左)。団体戦の準決勝で対戦しているインドネシアペアとの勝負は、第1ゲームから接戦に。中盤10オールから4連取された平本/玉木だが、相手のミスを誘いながらすぐに追いつき、再び競り合う。15-18と先行されても、レシーブからチャンスをつくり同点。すると、20オールから先に抜け出した平本/玉木が、第1ゲームを23-21で先制した。
第2ゲームに入ると、今度は日本ペアがリードを奪い、インドネシアペアが追いかける展開。11-7でインタバールに入った平本/玉木だったが、相手もねばり強く攻撃を仕掛けて16オール。ここから一進一退の攻防が繰り広げられたが、終盤18-19から日本ペアが3連続得点。熱戦を制した平本/玉木が決勝進出を決めた。
男子ダブルスは、準々決勝の日本ペア対決を制した中静悠斗(上写真・左)/松川健大が、中国ペアと対戦。スピーディーかつパワフルな攻撃を仕掛けてくる相手に対し、第1ゲームは17-21とした中静/松川。しかし、第2ゲームは相手にペースを握られ、なかなか自分たちのリズムをつかめない。中国ペアの勢いも増してリードを広げられると、最後は5-21で敗戦。決勝には届かなかった。
混合ダブルスの澤田修志(上写真・左)/玉木亜弥は、第6シードの台湾ペアと対戦。試合は序盤から相手が主導権を握り、澤田/玉木は6-13と差を広げられる。その後も日本ペアは攻撃展開をなかなかつくれず、11-21で先制を許した。第2ゲームに入ると、スピードにも慣れてきた日本ペアがしっかり応戦。中盤には澤田/玉木が14-11とリードを奪ってみせた。しかし、後半は台湾ペアが再び攻撃のリズムをつかむと、5連続得点などで一気に逆転。その後も澤田/玉木は相手の勢いを抑えきれず15-21。準決勝は勝ち進めず、銅メダルに終わった。
10月12日に行なわれた日本選手の結果、12日の対戦カードは以下の通り。
【男子ダブルス】
▼準決勝(10月12日)
中静悠斗/松川健大●0〔17−21、5−21〕②HU/LIN(中国)
【女子ダブルス】
▼準決勝(10月12日)
平本梨々菜/玉木亜弥②〔23−21、21−19〕0●MEIDA/NASTINE(インドネシア)
【混合ダブルス】
▼準決勝(10月12日)
澤田修志/玉木亜弥●0〔11−21、15−21〕②LAI/SUN台湾) 28分
【団体戦】
【選手】
▼男子
稲川蓮二郎、三浦大地(埼玉栄高③)
中静悠斗、松川健大(ふたば未来学園高③)
山田琉碧(福井工大附福井高③)
澤田修志、髙野日向(埼玉栄高②)
川野寿真(ふたば未来学園高②)
西尾寿輝(東大阪大柏原高②)
山城政人(ふたば未来学園高①)
▼女子
平本梨々菜、横内美音(青森山田高③)
相磯美心、松田仁衣菜(福井工大附福井高③)
上野凛(埼玉栄高③)
玉木亜弥(四天王寺高③)
白川菜結(柳井商工高②)
神尾朱理(四天王寺高②)
畠山想来(ふたば未来学園高①)
阿波芽衣咲(柳井中③)
【監督】
明神憲一(日本協会ジュニア強化部員)
【コーチ】
大屋貴司、友金幸雄、井田貴子、本多裕樹、竹光唯至、垣岩令佳(日本協会ジュニア強化部員)
【トレーナー】
泉堅吉(バイプレーヤーズ)
【映像分析】
飯塚太郎(JSCハイパフォーマンス・サポート事業)
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文/バドミントン・マガジン編集部
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