10月10日に開催されたBWF世界ジュニア2024(中国・南昌)個人戦4日目は、各種目4回戦が行なわれた。5種目でベスト16まで勝ち残ったU19日本代表は、上位ラウンド進出に向けて強敵との戦いに挑んだ。
【個人戦】
男子ダブルスで勝ち上がったのは、稲川蓮二郎/三浦大地と中静悠斗/松川健大の2ペア。先に準々決勝に進んだのは、稲川/三浦。第3シードのインドネシアペアに対し、第1ゲームを21-16で先制。第2ゲームは好ラリーを展開するも21-23で相手に奪われ、ファイナルゲームに突入した。負けられない最終ゲーム、先に主導権を握ったのは日本ペア。ロングサービスなどで揺さぶりをかけて相手のリズムを崩すと、後半に9連続得点を奪い21-11で制した。その後に登場した中静/松川も、台湾ペアに押し負けず2-0のストレート勝利。同じ山の2ペアが4回戦を勝ち上がり、準々決勝はメダル獲得をかけて激突する。
3ペアが勝ち残った混合ダブルスは、澤田修志(上写真・左)/玉木亜弥がシードペアを下してベスト8入りを決めた。その玉木は、平本梨々菜との女子ダブルスでも、フィリピンペアを制して準々決勝に進出。同じ山に入っていた神尾朱理/畠山想来も、第8シードのフランスペアに逆転勝ちを収め、ベスト4をかけた準々決勝は日本ペア対決が決まった。
ダブルスは好調だったものの、シングルスは強敵に苦しんだ。男子シングルスの川野寿真は、第1シードの中国選手に0-2のストレート負け。同じく、第4シードの中国選手と対戦した山田琉碧は、第1ゲーム6-14から20オールに持ち込んだものの、20-22で振り切られ先制を許す。第2ゲームは山田がリードしながら試合を進めたが、最後に逆転され敗戦。準々決勝進出はならなかった。女子シングルスの松田仁衣菜(上写真)、横内美音も難敵を崩せずにストレート負け。ベスト8には届かなかった。
10月10日に行なわれた日本選手の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
▼4回戦(10月10日)
川野寿真●0〔13−21、6−21〕②HU Zhe An(中国)
山田琉碧●0〔20−22、19−21〕②WANG Zi Jun(中国)
【女子シングルス】
▼4回戦(10月10日)
松田仁衣菜●0〔18−21、13−21〕②Tanvi SHARMA(インド)
横内美音●0〔15−21、9−21〕②DAI Qin Yi(中国)
【男子ダブルス】
▼4回戦(10月10日)
中静悠斗/松川健大②〔21−19、21−18〕0●CHIU/CHIU(台湾)
稲川蓮二郎/三浦大地②〔21−16、21−23、21−11〕1●PRASETYA/RAMADHAN(インドネシア)
▼準々決勝(10月11日)
中静悠斗/松川健大 – 稲川蓮二郎/三浦大地
【女子ダブルス】
▼4回戦(10月10日)
神尾朱理/畠山想来②〔10−21、21−15、21−14〕1●CUEVAS/DESMOTS-CHACUN(フランス)
平本梨々菜/玉木亜弥②〔21−13、21−10〕0●HERNANDEZ/UNTAL(フィリピン)
▼準々決勝(10月11日)
神尾朱理/畠山想来 − 平本梨々菜/玉木亜弥
【混合ダブルス】
▼4回戦(10月10日)
澤田修志/玉木亜弥②〔21−11、21−13〕0●AYYAPPAN/KHAN(アラブ首長国連邦)
山城政人/畠山想来●0〔12−21、18−21〕②WANG/CAO(中国)
山田琉碧/相磯美心●0〔8−21、17−21〕②LIN/LIU(中国)
▼準々決勝(10月11日)
澤田修志/玉木亜弥 – LI/ZHANG(中国)
【団体戦】
【選手】
▼男子
稲川蓮二郎、三浦大地(埼玉栄高③)
中静悠斗、松川健大(ふたば未来学園高③)
山田琉碧(福井工大附福井高③)
澤田修志、髙野日向(埼玉栄高②)
川野寿真(ふたば未来学園高②)
西尾寿輝(東大阪大柏原高②)
山城政人(ふたば未来学園高①)
▼女子
平本梨々菜、横内美音(青森山田高③)
相磯美心、松田仁衣菜(福井工大附福井高③)
上野凛(埼玉栄高③)
玉木亜弥(四天王寺高③)
白川菜結(柳井商工高②)
神尾朱理(四天王寺高②)
畠山想来(ふたば未来学園高①)
阿波芽衣咲(柳井中③)
【監督】
明神憲一(日本協会ジュニア強化部員)
【コーチ】
大屋貴司、友金幸雄、井田貴子、本多裕樹、竹光唯至、垣岩令佳(日本協会ジュニア強化部員)
【トレーナー】
泉堅吉(バイプレーヤーズ)
【映像分析】
飯塚太郎(JSCハイパフォーマンス・サポート事業)
ベースボール・マガジン社 販売部
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文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO