【国スポ2024】福島が白熱の決勝を制して2年ぶりの戴冠〈少年男子〉

10月5日に佐賀県の唐津市文化体育館で開幕した『第78回国民スポーツ大会』は、8日に大会最終日を迎え、各カテゴリーで決勝と3位決定戦が行なわれた。ここでは、福島が2年ぶり5度目の優勝を果たした少年男子のダイジェストをお伝えする。

【少年男子】

福島は決勝で、ふたば未来学園の先輩後輩ペア・藤吉珠李(右)/増田遥が先勝し、優勝を大きく引き寄せた

少年の部は世界ジュニア選手権と日程が重なったため、エース不在で今大会を迎えたチームも多くあった。しかし、そんななかでも決勝に進出したのは、埼玉栄高の選手3名で固めた埼玉と、ふたば未来学園高の3選手が出場した福島だった。

決勝は、最初のダブルスから白熱。第1ゲームを福島の藤吉珠李/増田遥が21−19で先制すれば、第2ゲームでは埼玉の有江琥珀/石井叶夢が16本。ファイナルゲームに入っても一進一退は続いたが、最後は藤吉/増田が21オールから気迫でシャトルを押し込み、23−21で決着した。

福島のシングルスエースを務めた江見友希。決勝の第1シングルスでは、チャンピオンシップ・ポイントをゲット

福島が先制したものの、第2シングルスまで回れば、どちらに転ぶかわからない状況。ここで、続く第1シングルスに出場した福島の江見友希は、髙橋悠に対して第1ゲームを15本で奪って優勝に王手をかける。一方、負けられない髙橋も第2ゲームを11本としてファイナルゲームに持ち込んだが、反撃はここまでだった。最後は江見が21−14で決着させ、福島のメンバーが笑顔を見せた。

髙橋悠は、江見との対戦でファイナルゲームに持ち込むなどねばったが、あと一歩及ばず

【優勝コメント】

福島・齋藤亘監督

「3人とも、この大会は初めてということもあり、インターハイや全日本ジュニアなどとは、また違った雰囲気だったと思います。でも、しだいに大会の盛り上がり方や、戦い方というのに慣れてきて、決勝は本当に一番いい状態で戦えたかなと思います」

【結果】

▼決勝

福島 2−0 埼玉

藤吉珠李/増田遥②〔21−19、16−21、23−21〕1●有江琥珀/石井叶夢

江見友希②〔21−15、11−21、21−14〕1●髙橋悠

▼3位決定戦

大阪 2−0 福岡

大山一樹/眞砂佑澄②〔21−13、21−17〕0●岡本倖大/稲富将太

中塚悠太②〔21−19、22−20〕0●松永稜平

優勝・福島

準優勝・埼玉

3位・大阪

4位・福岡

取材・文/吉井信行

写真/牛島寿人

投稿日:2024/10/09
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