『第78回国民スポーツ大会』が、10月5日に佐賀県唐津市で開幕した。同大会は10月8日に唐津市文化体育館で最終日を迎え、各カテゴリーで決勝と3位決定戦を実施。ここでは、熊本が5年ぶり7回目の栄冠に輝いた成年女子のダイジェストをお伝えする。
【成年女子】
パリ五輪銅メダリストの松山奈未など実力者がそろい、優勝候補と見られていた熊本。その熊本は、準決勝で昨年の覇者・岐阜を撃破して決勝進出。その決勝では、実業団選手2名、大学生1名というメンバー編成の福島を迎え撃った。
地力に勝る熊本は、ダブルスに出場した松山が躍動。普段はシングルスプレーヤーである郡司莉子の動きもカバーしながら、要所で持ち味の攻撃力を発揮。郡司も引っ張られるように伸び伸びとプレーし、水井ひらり/山北奈緖に対して21−15、21−9と完勝した。
そして、続くシングルスでは明地陽菜が、しっかりとバトンを受け取った。福島の水井ひらりに対して、16本オールで試合を決着させると笑顔。日本A代表を含む再春館製薬所のメンバー3名で挑んだ必勝態勢の熊本が、しっかりと力を発揮して頂点に立った。
【優勝コメント】
熊本・池田雄一監督
「やっぱり、松山が出てくれるっていうのがあって、そこがまずプレッシャーでした。シングルス陣も全日本社会人の1位と2位の選手。その選手たちを揃えて優勝できなかったらどうしよう…というのがあったので、優勝できてホッとしています」
【結果】
▼決勝
熊本 2−0 福島
松山奈未/郡司莉子②〔21−15、21−9〕0●水井ひらり/山北奈緒
明地陽菜②〔21−16、21−16〕0●水井ひらり
▼3位決定戦
埼玉 2−1 岐阜
上杉杏/鈴木陽向②〔21−12、21−3〕0●小西春七/宮﨑淳美
小原未空●0〔9−21、14−21〕②古川佳奈
上杉杏②〔21−18、21−17〕0●小西春七
優勝・熊本
準優勝・福島
3位・埼玉
取材・文/吉井信行
写真/牛島寿人