9月30日にU19世代の世界一を決めるBWF世界ジュニア2024が中国・南昌で開幕。日本はジュニアナショナルU19代表の選手らが参戦し、大会2日目の団体戦・予選リーグを戦った。
※新たな大会方式、試合の流れについては試合結果の下に掲載
前日の試合でラトビアとウガンダに連勝した日本は、予選リーグ3試合目でイングランドと対戦。大会の新システムにもしっかり対応している日本は、第1試合の男子シングルスに起用された川野寿真が11-2で制して勢いをつけると、第2試合・女子ダブルスの相磯美心/上野凛も先行しながら試合を進めて22-8。その後も女子シングルスの横内美音、男子ダブルスの稲川蓮二郎/三浦大地、そして混合ダブルスの山田琉碧/相磯美心がしっかりリードを保って55-29で折り返す。
第6試合以降も日本はイングランドの追い上げを抑えながらバトンをつなぐ。イングランドは一巡目と同じメンバーとオーダーで挑んだが、女子ダブルス・平本梨々菜(上写真・右)/玉木亜弥や松田仁衣菜が失点を抑えると、最後の第10試合となった混合ダブルスの澤田修志/玉木亜弥が、110-64で締めて日本が勝利。3勝目を手にし、予選リーグ1位通過に大きく前進した。
▼グループG
(10月1日)
日本(3勝) 110-64 イングランド(1勝1敗)
1 MS1 川野寿真 11−2 Jason OU
2 WD2 相磯美心/上野凛 22−8 DUNDAS/FRANKLIN
3 WS1 横内美音 33−13 Rajvi PARAB
4 MD2 稲川蓮二郎/三浦大地 44−19 HORSEMAN/LEE
5 XD1 山田琉碧/相磯美心 55−29 HORSEMAN/BRIERLEY
6 MS2 髙野日向 66−40 Jason OU
7 WD1 平本梨々菜/玉木亜弥 77−46 DUNDAS/FRANKLIN
8 WS2 松田仁衣菜 88−50 Rajvi PARAB
9 MD1 中静悠斗/松川健大 99−57 HORSEMAN/LEE
10 XD2 澤田修志/玉木亜弥 110−64 HORSEMAN/BRIERLEY
スロベニア(2勝)110-78 ラトビア(2敗)
▼暫定順位(10月1日)
1位 日本(3勝)/2位 スロベニア(2勝)/3位 イングランド(1勝1敗)/4位 ウガンダ(2敗)/5 ラトビア(3敗)
【大会方式】
9月30日から10月5日まで団体戦を実施。10月7日から13日まで個人戦が行なわれる。世界ジュニアの団体戦は、今大会から大会方式が変更された。従来の男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの5種目の結果で勝敗を争うシステムから、5種目それぞれ2試合ずつ、合計10試合を実施。試合の勝敗は、10試合の累計得点が先に110点となったチームを勝者とするリレー方式で決定する。大会は8つに分かれた予選リーグの最上位チームが決勝トーナメント進出し、優勝を争う。
【試合の流れ】
第1試合はどちらかが11点を手にした時点で終了し、第2試合は、第1試合で両チームが得点したスコアをそのまま継続して行なう。第2試合はどちらかが上限となる22点を奪った時点で終了。第3試合も同様にスコアを継続しながら行ない(33点となった時点で第4試合へ)、最終的に110点を先に奪ったチームが勝者となる。
試合で敗れた選手/ペアの得点が5点未満だった場合、次の試合は、得点の少ない選手/ペアの試合番号×5の得点からスタートする。例えば、第1試合(Aチーム −Bチーム)で、Aが11点、Bが3点だった場合、第2試合はAが11点、Bは5点から開始となる。仮にBチームが得点を奪えずに試合が進んでも、第10試合は99‐45からスタートすることになる。なお、1人の選手が出場できる試合数は、最大4試合まで。
【選手】
▼男子
稲川蓮二郎、三浦大地(埼玉栄高③)
中静悠斗、松川健大(ふたば未来学園高③)
山田琉碧(福井工大附福井高③)
澤田修志、髙野日向(埼玉栄高②)
川野寿真(ふたば未来学園高②)
西尾寿輝(東大阪大柏原高②)
山城政人(ふたば未来学園高①)
▼女子
平本梨々菜、横内美音(青森山田高③)
相磯美心、松田仁衣菜(福井工大附福井高③)
上野凛(埼玉栄高③)
玉木亜弥(四天王寺高③)
白川菜結(柳井商工高②)
神尾朱理(四天王寺高②)
畠山想来(ふたば未来学園高①)
阿波芽衣咲(柳井中③)
【監督】
明神憲一(日本協会ジュニア強化部員)
【コーチ】
大屋貴司、友金幸雄、井田貴子、本多裕樹、竹光唯至、垣岩令佳(日本協会ジュニア強化部員)
【トレーナー】
泉堅吉(バイプレーヤーズ)
【映像分析】
飯塚太郎(JSCハイパフォーマンス・サポート事業)
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文/バドミントン・マガジン編集部
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