10月1日、日本バドミントン協会は、2025年からのナショナルチーム新体制として、大堀均氏がヘッドコーチに就任することを発表した。
大堀氏は現在、トナミ運輸のヘッドコーチのほか、ジュニアナショナルチームのヘッドコーチを務めている。現役選手時代はトナミ運輸で活躍。2006年からは福島県の富岡高校で選手指導に携わり、桃田賢斗、保木卓朗、小林優吾、大堀彩、東野有紗、渡辺勇大などのちにオリンピックに出場する選手らを指導した。
日本協会の強化本部長を務める朝倉康善副会長は、大堀氏について「日本トップクラスの選手を育てた実績がある」と評価し、「強化方針をつくり込む中で、今後は選手個々をしっかり見て育成して、従来の団体主義的なところからシフトしていきたいと考えている。そうした方向に活動を進められるように期待していますし、成果を出してもらえれば」と話した。新ヘッドコーチの下、スタートする新体制については、今後、新たなコーチングスタッフの体制や代表チームの構想を検討していき、12月中旬に決定を予定しているという。また、新体制の発表は、2025年の日本代表の発表と合わせて、1月中旬以降のスケジュールとなっている。2025年は新たな強化体制で、2028年のロス五輪をめざす。
2004年から20年以上ヘッドコーチを務めてきた朴柱奉・現ヘッドコーチについては、今年12月までヘッドコーチとして活動し、1月からはアドバイザーとしてナショナルチームをサポートする。
以下は、大堀氏のコメント。
来年よりナショナルチームヘッドコーチの任を仰せつかりました。
長きにわたり、日本バドミントン界を牽引されてきた朴柱奉ヘッドコーチに改めて敬意を表します。
「今日という日は、残りの人生 最初の一日」私の好きな言葉です。この言葉を胸に、4年後のロサンゼルスオリンピックに照準を定め、より強靭なナショナルチームの組織づくりや、選手個々の目標達成のための取り組み、そして日本バドミントン界のさらなる発展のために日々精進してまいる所存です。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部