中学生の日本一を決める全国中学校大会が、福井県勝山市(勝山市体育館・ジオアリーナ)で開催。8月23日に行なわれた大会3日目は男女個人戦を実施し、シングルス、ダブルスのベスト4が決まった。ここでは男子のダイジェストをお伝えする。
【男子シングルス】
難関となった準々決勝では、上位候補とされた実力者がベスト4を前に敗戦。第1シードで、団体戦の優勝に貢献した芦田潤平(ふたば未来学園中・福島)は、中国ブロック1位の黒住洸多(福田中・岡山)にファイナルゲームの末に競り負け、2冠ならず。黒住は第2ゲームを奪われた後の最終ゲーム、芦田の攻撃をしぶとく返しながらラリーを展開。リードした終盤も、冷静に相手の追い上げを振り切って勝利をつかんだ。
また、芦田と団体戦の決勝で戦った埼玉栄の山口晃央(埼玉)も、連戦と接戦続きの中で対戦した奥真優(伏木中・富山)にストレート負け。昨年からパワーをつけて勝ち上がってきた山口だが、奥の力強いスマッシュを防ぎ切れず。前半からペースをつかんだ奥が2ゲームとも制し、ベスト4入りを決めた。
反対の山では、第2シードの田中大誇(砂川中・北海道)が準々決勝を突破。前回大会は個人ダブルスで準優勝を果たしている田中だが、シングルスでも高い能力を発揮。3試合すべてストレート勝ちで、軽快に上位へ勝ち上がった。また、準決勝のもう一つの椅子に座ったのは、ジュニアナショナルU16の舛田遼羽(伏木中・富山)。準々決勝は四国ブロック1位の田阪春馬(国分寺中・香川)との激闘をファイナルゲーム19本で勝利。最後まで力を出し切り、ベスト4の切符をつかんだ。
8月24日の最終日に行なわれる準決勝では、黒住と奥、田中と舛田がそれぞれ決勝進出の切符をかけて激突する。
▼準々決勝(8月23日)
黒住洸多(福田中・岡山)②〔21−19、9−21、21−18〕1●芦田潤平(ふたば未来学園中・福島)
奥真優(伏木中・富山)②〔21−12、21−8〕0●山口晃央(埼玉栄・埼玉)
田中大誇(砂川中・北海道)②〔21−8、21−16〕0●大塚夢来(青森山田・青森)
舛田遼羽(伏木中・富山)②〔16−21、21−13、21−19〕1●田阪春馬(国分寺中・香川)
▼準決勝
黒住洸多 − 奥真優
田中大誇 − 舛田遼羽
【男子ダブルス】
ベスト4には、団体戦で決勝を争ったふたば未来と埼玉栄から3ペアが進出。第1シードの石川隼/宮原圭純(ふたば未来学園中・福島)は、初戦から安定した試合運びで勝ち上がり、順当に準決勝へ。埼玉栄は準々決勝でシードの小川真輝/西村采人(ふたば未来学園中)を2-0のストレートで破った萩原駿希/松本眞優、混戦の山を競り勝ってきた池田純一朗/大塚海飛がそれぞれ4強入りを決めた。
残り一つの準決勝進出ペアは、能古賀クラブ(福岡)の仁科源太/井川和真。2、3回戦はともにファイナル勝負となった接戦に勝利。準々決勝は、団体4強の主軸を担った浪岡中の美濃龍斗/坂本結翔(青森)との激しいドライブ戦をモノにし、上位進出を果たした。
24日の最終日に行なわれる準決勝は、石川/宮原VS萩原/松本、仁科/井川VS池田/大塚の2試合が行なわれ、勝者ペアが頂上決戦で日本一を争う。
▼準々決勝(8月23日)
石川隼/宮原圭純(ふたば未来学園中・福島)②〔21−17、21−13〕0●滝口弦/上地 悠陽(亀崎中・広島)
萩原駿希/松本眞優(埼玉栄中・埼玉)②〔21−16、21−16〕0●小川真輝/西村采人(ふたば未来学園中・福島)
仁科源太/井川和真(能古賀クラブ・福岡)②〔21−15、22−20〕0●美濃龍斗/坂本結翔(浪岡中・青森)
池田純一朗/大塚海飛(埼玉栄・埼玉)②〔21−12、16−21、21−14〕1●植田蒼士/中島暖人(木太中・香川)
▼準決勝(8月24日)
石川隼/宮原圭純 − 萩原駿希/松本眞優
仁科源太/井川和真 − 池田純一朗/大塚海飛
大会フォトギャラリー
8月22日
8月23日
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取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳