中学生の日本一を決める全国中学校大会が、福井県勝山市(勝山市体育館・ジオアリーナ)で開催。8月24日に行なわれた大会最終日は男女個人戦を実施し、全中チャンピオンが決まった。ここでは男子ダブルスのダイジェストをお伝えする。
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【男子ダブルス】
男子ダブルスの頂点に輝いたのは、大会を通して鋭いアタックが光った埼玉栄中の萩原駿希/松本眞優(埼玉)。優勝をねらった団体戦の決勝は、ライバルのふたば未来学園中(福島)に敗れ準優勝。第1ダブルスの萩原/松本は制したものの、久々の優勝には届かなかった。
気持ちを切り替えて臨んだ個人戦は、軽快に勝ち上がった。準々決勝と準決勝ではふたば未来ペアと対戦。準決勝は団体戦で勝っていた石川隼/宮原圭純との勝負となったが、第1ゲームを17本、第2ゲームもねばる相手を23-21で振り切り、決勝進出を果たした。
決勝の相手は、萩原/松本と同じ埼玉栄中の池田純一朗/大塚海飛(埼玉)をファイナル勝負の末に下した、能古賀クラブの仁科源太(上写真・左)/井川和真(福岡)。決勝までの4試合をすべて2-0で勝ち上がってきた萩原/松本に対し、仁科/井川はファイナルゲーム3試合を乗り越えての決勝進出だった。
その優勝決定戦は、埼玉栄ペア優勢かと思われたが、能古賀クラブの仁科/井川が得意のドライブ戦から競り合いに持ち込む。「これまで何回か対戦したことがあるけど、前よりもラリーができた」と仁科。第1ゲーム中盤、13-11とリードする場面をつくってみせた。
しかし、萩原(上写真・右)/松本は焦らなかった。「守りに入らず、とにかく攻めていくことを話し合って、この大会に臨んでいた」という松本の言葉通り、相手の得意な低空戦を、さらに上回るスピードで抑え込む。甘い球には積極的に松本がネット前に飛び込み、萩原のアタックにつなげる。4連続得点で15-13と逆転。その後も連続得点で引き離し、第1ゲームを21-17で先制した。
第2ゲームに入っても、萩原/松本はスピードを落とさずに猛攻。主導権を握ったまま最後まで攻め続け、21-14で勝利。「絶対優勝するという強い気持ちで戦った」(萩原)という埼玉栄ペアが、チームにとって3年ぶりの全中個人タイトルをもたらした。
▼準々決勝(8月24日)
萩原駿希/松本眞優(埼玉栄中・埼玉)②〔21−17、23−21〕0●石川隼/宮原圭純(ふたば未来学園中・福島)
仁科源太/井川和真(能古賀クラブ・福岡)②〔21−13、16−21、21−19〕1●池田純一朗/大塚海飛(埼玉栄・埼玉)
▼決勝
萩原駿希/松本眞優②〔21−17、21−14〕0●仁科源太/井川和真
優勝
萩原駿希(右)/松本眞優
(埼玉栄中・埼玉)
準優勝
仁科源太(中央)&井川和真(左)
(能古賀クラブ・福岡)
大会フォトギャラリー
8月22日
8月23日
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取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳