パリオリンピック・バドミントン競技(会場:ポルト・ドゥ・ラ・シャペル・アリーナ)に出場した日本代表選手が、熱戦の地となったフランスから帰国。8月9日に空港内で行なわれた記者会見に参加した。ここでは、記者会見後の囲み取材に応じた選手たちのコメントを紹介する。
西本拳太
男子シングルス
ベスト16
――初の五輪を終えて
今までに感じた中でも上位に入る緊張感はありましたけど、これまでの中で一番多い観客の前で試合ができて、本当に幸せでした。最高な場所だったなと思います。
――応援のエネルギーをうまくプレーにつなげられた
そうですね。そういうことはできたと思います。自分自身が準備していく中で、やれることはやった。相手の方が上だったというだけかなと思います。
――もう一つ、二つと勝ちたかった
自分でダークホースと言っていたので、その責任というか、その言葉を成すために準備はしました。最大限にやれることはやったと思います。幻のダークホースになっちゃいましたけど。でも、彼(準々決勝で敗れたクンラビット・ビティサラン)が決勝まで進んだことも含めて、いい意味でプラスに捉えたい。また、あそこで勝つためには、ああいう策もあったなとか、今後のプレーや試合につなげていけたらと思います。
――初の五輪で一番新鮮だったことは?
選手村に関しては、ユニバーシアードやアジア大会で経験しているので、試合が一番ですね。試合を含めた独特な緊張感。大歓声の中で試合ができたこと、しかも予選リーグ1試合目からものすごい観客で、満員。常に満員だったので、それが最高でした。
――初の五輪を終えて、次をめざしたい気持ちは生まれたか
ありがたいことに、もう1回めざしてほしいと言ってもらったり、地元の伊勢市でパブリックビューイングをしていただいて、ジュニアの子たちに「もう1回見たい」と言われたりしました。めざしたい気持ちはもちろんありますけど、まずは、2026年に愛知県でアジア大会があります。会社(ジェイテクト)が愛知ですし、恩返しも含めて、そこでいい結果を残せるようにやりたい気持ちがあります。
その中で、自分がしっかりと上で戦える力をつけて、(2028年の)ロス五輪をめざしていけたらと思っています。アジア大会は前々回(2018年ジャカルタ)が銅メダルですが、金メダルをめざしていて、そこが次の(五輪への)道の一つの指標になると思っています。そういう意味でも、しっかりとめざしていきたいです。
取材・写真/平野貴也
構成/バドミントン・マガジン編集部
【お知らせ】
パリ五輪特集は、バドミントン・マガジン9月号(8月22日発売)に掲載します!現地で取材した記者による熱戦レポートをお楽しみに!
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