8月4日に競技最終日を迎えた、バドミントンのインターハイ(全国高校総体)。同日は男女とも、個人戦の準決勝と決勝が実施された。ここではSAGAサンライズパーク・SAGAアリーナで行なわれた女子シングルスのダイジェストをお伝えする。
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【女子ダイジェスト】
17歳にして日本A代表、すでにシニアの国際大会優勝まで果たしている宮崎友花(柳井商工)の連覇がほぼ確実視されていたなか、その宮崎のほか、全員がU19ナショナルメンバーという3人が最終日に勝ち残った。
昨年のインターハイでも3位に入っている松田仁衣菜(福井工大附福井)と横内美音(青森山田)、そして宮崎のチームメートでもある砂川温香。準決勝は宮崎と横内、松田と砂川という顔合わせだった。
超高校級の実力と経験でここまで勝ち上がってきた宮崎は、1年前の準決勝と今大会の団体戦でも対戦した横内を15本、7本と、後半は寄せつけずに決勝へ。先に行なわれたダブルスでも準決勝を戦っていた松田のインターバルの関係で、少し遅れて始まったもう一方の準決勝は、その松田が15本、18本で勝利。最後に持ち味のねばりを見せた砂川を振りきり、ダブルスに続いての決勝進出を決めた。
決勝は、この日、続けざまの4試合目を戦う松田が、その疲労に対する懸念とは裏腹に安定感ある巧みな配球で宮崎を苦しめた。息詰まる展開の第1ゲームを松田が22-20でもぎ取り、第2ゲームも11-9の2点リードでインターバルを迎えたが、宮崎がここからじわじわと形勢を覆していく。
「2ゲーム目の途中から体がキツくて、ここを取らないと体力的に無理」と感じていた松田に対して宮崎は、試合が進むにつれて本来のキレが増し、「ファイナルに持ち込めさえすれば」という思いで目の前の1ポイント1ポイントに集中。このゲームを奪い返した。ファイナルは両者の心情と、残された体力をそのまま表した結果だろう。重圧に耐えた勝者は、安堵の表情で高校最後の夏を締めくくった。
【優勝コメント】
宮崎友花
「決勝はプレッシャーもあって、なかなか思うようなプレーができず、正直、負けるかも…と一瞬、頭をよぎりました。でも、2ゲーム目をなんとか取り返すことができて、そこからは自分のスピードを生かしたプレーができたと思います。松田さんは単複でたくさん試合をしていたので、ファイナルではその疲れが少し見えました。これからもっと上のレベルで戦っていくために、この大会を乗り越えたらメンタル面でプラスになると信じて出場することを決めたので、その課題をクリアできてうれしいです」
【女子シングルス結果(4日)】
■準決勝
松田仁衣菜(福井工大附福井)②〔21−15、21−18〕0●砂川温香(柳井商工)
宮崎友花(柳井商工)②〔21−15、21−7〕0●横内美音(青森山田)
■決勝
宮崎友花②〔20−22、21−17、21−4〕1●松田仁衣菜
取材・文/山口奈緒美
写真/菅原 淳
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