【パリ五輪】男子シングルスはアクセルセンが連覇に王手!世界女王アン・セヨンも決勝へ!<9日目/各種目結果-1>

8月4日に開催されたパリオリンピック・バドミントン競技(会場:ポルト・ドゥ・ラ・シャペル・アリーナ)9日目は、男子シングルスと女子シングルスの準決勝が前半セッションに行なわれた。ここでは、激闘が繰り広げられた男女シングルスの結果をお伝えする。

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前半セッションは、女子シングルス準決勝を最初の実施。準々決勝で山口茜を破ったアン・セヨン(韓国/上写真)は、インドネシアで唯一メダル圏内に残ったグレゴリア・マリスカ・トゥンジュンと対戦。第1ゲームは、そのトゥンジュンが21-11で先制。スピードを上げてラリーの先手を奪い、アン・セヨンにプレッシャーをかける。

しかし、第2ゲームに入ると、本領を発揮しだしたアン・セヨンが、山口戦と同様に、ショットの精度を上げてトゥンジュンからポイントを奪う。第2ゲームはリードを広げたアン・セヨンが、21-13で奪い返した。ファイナルゲームに入ると、トゥンジュンもねばり強く戦ったが、ラリーで主導権を握ったアン・セヨンが振り切り21-16で勝利。オリンピックで初の決勝進出を決めた。

もう一つの準決勝は、2016年リオ五輪以来の金メダルに挑むキャロリーナ・マリーン(スペイン)と、決勝トーナメント1回戦で前回のオリンピックチャンピオンである陳雨菲(チェン・ユー・フェイ/中国)を下した、中国の何冰嬌(へ・ビンジャオ/上写真)が激突。先手を奪ったのはマリーン。鋭いフットワークと気迫を込めたアタックで点差を広げ、21-14で第1ゲームを制した。

第2ゲームもマリーンがリードする展開だったが、ここでまさかのアクシデント。過去に前十字靭帯断裂をした右ヒザを痛め、無念の途中棄権。何冰嬌が思わぬ形で初の決勝進出を決めた。決勝はアン・セヨンと何冰嬌のカードに。なお、棄権したマリーンは3位決定戦を辞退。これにより、トゥンジュンの銅メダルが確定している。

大ケガから何度も復活したマリーン。2回目の金メダルまであと一歩に迫ったが、ラリー中に古傷を痛め無念の棄権

女子シングルスの後に行なわれた、男子シングルスの準決勝。激戦を制して決勝の切符を手に入れたのは、昨年の世界選手権王者・クンラビット・ビティサラン(タイ/上写真)と、前回のオリンピック王者であるビクター・アクセルセン(デンマーク)。クンラビットはマレーシアのリー・ジジャに14本、15本で快勝。インドのラクシャ・センと対戦したアクセルセンは、第1ゲームを20オールの接戦から抜け出し先制。第2ゲームは0-7と序盤にリードを許したが、ここから持ち味のスマッシュを叩き込んでペースを奪い返す。最後は21-14でセンを退け、2大会連続制覇に王手をかけた。

第1ゲーム、第2ゲームともに相手に大きくリードを許す場面があったアクセルセン。しかし、冷静にポイントを重ねて逆転。2大会連続の決勝進出を果たした

8月4日の前半セッションの結果は以下の通り。

【女子シングルス】

▼準決勝(8月4日)

アン・セヨン(韓国)②〔11−21、21−13、21−16〕1●グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)62分

何冰嬌(中国)○〔14−21、8−10〕●キャロリーナ・マリーン(スペイン)

▼決勝(8月5日)

アン・セヨン(韓国) ― 何冰嬌(中国)

※3位決定戦はマリーンが棄権のため試合なし

【男子シングルス】

▼準決勝(8月4日)

クンラビット・ビティサラン(タイ)②〔21−14、21−15〕0●リー・ジジャ(マレーシア)50分

ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔22−20、21−14〕0●ラクシャ・セン(インド)53分

▼3位決定戦(8月5日)

リー・ジジャ(マレーシア) ― ラクシャ・セン(インド)

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取材/バドミントン・マガジン編集部

写真/Getty Images

投稿日:2024/08/04

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