8月3日に開催されたパリオリンピック・バドミントン競技(会場:ポルト・ドゥ・ラ・シャペル・アリーナ)8日目は、女子シングルスと女子ダブルスの決勝トーナメントが行なわれた。ここでは女子シングルスが実施された前半セッションの結果をお伝えする。
女子シングルス準々決勝には、世界ランクの上位選手が勝ち上がった。日本は山口茜と大堀彩が初のメダルに挑戦するも、山口は世界女王のアン・セヨン(韓国)にファイナル勝負の末に敗戦。大堀もリオ五輪以来の金メダル獲得をねらうキャロリーナ・マリーン(スペイン/上写真)に0-2のストレート負けを喫した。マリーンは、前回の東京オリンピックをケガによる影響で出場を辞退しており、8年ぶりのオリンピックで再びメダル圏内まで勝ち上がった。
残り2試合は、インドネシアのグレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(上写真)と、予選リーグで戴資穎(タイ・ツーイン/台湾)を下して勝ち上がってきたラチャノック・インタノン(タイ)が激突。第1ゲームから競り合いとなった勝負は、トゥンジュンが25-23で先制。これで勢いに乗ると、第2ゲームは失速するインタノンを抑えたトゥンジュンが、21-9で勝利。準決勝へと勝ち進んだ。
また、中国対決となった前回の金メダリスト・陳雨菲(チェン・ユーフェイ)と何冰嬌(へ・ビンジャオ/上写真)の勝負は、何冰嬌が21−16、21−17のストレート勝利。前回の東京五輪は3位決定戦で敗れ悔しい思いをしたが、念願のメダル獲得にあと一歩まで迫っている。
8月3日の前半セッションの結果は以下の通り。
【女子シングルス】
▼準々決勝(8月3日)
アン・セヨン(韓国)②〔15−21、21−17、21−8〕1●山口茜75分
グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)②〔25−23、21−9〕0●ラチャノック・インタノン(タイ)46分
キャロリーナ・マリーン(スペイン)②〔21−13、21−14〕0●大堀彩52分
何冰嬌(中国)②〔21−16、21−17〕0●陳雨菲(中国)
▼準決勝(8月4日)
アン・セヨン(韓国) − グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)
キャロリーナ・マリーン(スペイン) − 何冰嬌(中国)
ベースボール・マガジン社 販売部
(0120‐911‐410)
取材/バドミントン・マガジン編集部
写真/Getty Images