現地時間8月3日に行なわれているパリオリンピック・バドミントン競技(ポルト・ドゥ・ラ・シャペル・アリーナ)8日目。前半のセッションでは、女子シングルス準々決勝が行われている。山口茜は現世界女王のアン・セヨン(韓国)に敗れ、ベスト8で終わった。試合後のコメントを紹介する。
山口茜
準々決勝結果:アン・セヨン(韓国)に1-2で敗退
――立場的に向かっていくだけで、自分のプレーを出し切りたいと話していたが
最後、(アン・セヨンは)やっぱり強いなという感じでした。うまくできなかったなという気持ちもありますけど、1ゲーム目からどんどん向かっていって、思い切りやれたのかなと思います。
――最後、どんな感情が湧いてきたか
もちろん悔しさもありますけど、それ以上に、たくさんの声援の中でプレーできる幸せな空間だったなというふうに感じました。
――第1ゲーム、コートを広く使う持ち味を出せていた。ある程度、自分のプレーを出し切ったという思いは
はい。今日は動きも悪くなかったと思いますし、プレー自体も引かずに思い切ってやれていたので、よかったと思います。
――どのように試合に臨んだのか。どこがうまくいって、どこがうまくいかなかったか
1ゲーム目は自分がうまく先手を取って、コートを広く使ってコントロールできていましたが、2ゲーム目、空調の影響もあって後ろがうまくコントロールできず、なかなか自信をもってラリーするのが難しくて、沈めていくしかない中で、相手にうまくやられてしまった。もう少し開き直って、2ゲーム目の後半にシャトルを高く出したりしてうまくやれた部分もあったので、そのやり方をもう少しうまくやれればよかったのかなと。
――ファイナルゲーム、決めにいったヘアピンや有利に進めていたラリーで、ことごとくアン・セヨンに取られた
相手が強いので仕方ないなという気持ちでした。
――過去2大会のベスト8と今回のベスト8に、違いはあるか
リオのときは思い切ってやれていたので、今回と変わらないのかなと思いますけど、東京五輪を経験して、リオのときから時間も経って、いろいろ経験してきた中で、結果だけじゃなく、思い切って自分が楽しんでやるということだったり、自分がベストを尽くせるということに対して、喜んでくれる人がいたりすることをしっかり感じて、それを今日は体現できたかなと思います。そこは今までと違うのかなと思います。
――東京五輪後の3年間はどんな時間だったか
大変なこともいっぱいありましたけど、自分の力だけでは無理だったような世界選手権2連覇などたくさんのことを経験できた。本当に周りの人のおかげだと思うので、すごく大変ではありましたけど、充実した3年間ではあったと思います。
――山口選手にとって、五輪とはどのような舞台か
結果はなかなか出なかったですけど、3回とも成長させてくれる試合だったのかなと思います。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/Getty Images