【佐賀インターハイ2024】ふたば未来学園の秋田/山北が第1シードを撃破してベスト4入り<女子ダブルス>

バドミントンのインターハイ(全国高校総体)は、8月2日に競技3日目を迎えて個人戦がスタート。ダブルスの1回戦から準々決勝までが実施された。ここではSAGAサンライズパーク(SAGAアリーナ・SAGAプラザ)と、吉野ヶ里町文化体育館で行なわれた女子のダイジェストをお伝えする。

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【女子ダイジェスト】

勢いよく準々決勝までを勝ちきった秋田まな(右)/山北眞緖(ふたば未来学園)

前日に8季連続優勝という偉業を成し遂げた柳井商工(山口)がトップ2シードを獲得した個人戦ダブルス。選抜チャンピオンの砂川温香/長廻優茉が第1シード、そして選抜の決勝で同校対決を演じた中西香菜/西田優が第2シードだ。

しかし、中西/西田は、西田の負傷のため1試合も戦うことなく棄権。主将の砂川は「出られなかった二人の思いも背負っていた」と心境を語ったが、3冠をめざすその行く手を阻んだのが、団体戦では苦心の戦いが続いた秋田まな/山北眞緖(ふたば未来学園)だった。足を使ったねばり強さが身上の柳井商工のエースダブルスに対して準々決勝、16本オール。反撃を許さず、勝ちきった。団体で準々決勝敗退に終わった悔しさは個人戦で晴らすという誓った二人が、有言実行の快進撃だ。

「(砂川/長廻は)右と左のペアで攻撃的だし、精神的にも強い。気持ちで負けないように攻めていくことを意識した」と山北が言えば、「相手は選抜優勝ペアだったので、チャレンジする気持ちで向かっていけた。1点取るごとに、どんどんギアを上げていけた感じです」と秋田が続けた。前年インターハイのダブルス・チャンピオンは、ふたば未来の先輩であり、そのうちの一人は山北の姉の奈緖だ。姉妹による連覇となるのか、最終日の行方が注目される。

高い実力を発揮してベスト4入りを決めた、選抜3位の相磯美心(左)/松田仁衣菜(福井工大附福井)

秋田/山北が準決勝で対戦するのは、選抜3位の相磯美心(写真上・左)/松田仁衣菜(福井工大附福井)。準々決勝では選抜ベスト8の古舘菜々美/西田美夢(諫早商)をファイナルで下し、順当に準決勝へ駒を進めてきた。松田とともにU19日本代表にも選出されている相磯は、「選抜で優勝を逃したので、今回こそは結果を出したい」と意気込む。

実績豊富な四天王寺の玉木亜弥(左)が、米本宙那とのペアで最終日に駒を進めた

右上のヤマの準々決勝は、好カードだった。選抜3位の玉木亜弥/米本宙那(四天王寺)と、青森山田の“二枚看板”横内美音と平本梨々菜の全日本ジュニア優勝ペア。後者は横内の体調不良により第1シードだった選抜を欠場しただけに、その選抜の3位ペアとの勝負が注目されたが、結果は玉木/米本が19本、19本でストレート勝ちを収めた。準決勝では、第2シードの有力ペアを失った右下のヤマから勝ち上がってきた埼玉の第2代表、榎本紗楓/八嶋未來(埼玉栄)の2年生ペアと対戦する。

伝統校の埼玉栄からは、初戦から奮闘が光った榎本紗楓(右)/八嶋未來が4強入り

東北、関東、北陸、関西……学校だけでなく地域も異なる4ペアが、どのような最終盤の戦いをくり広げるのか楽しみだ。

■個人女子ダブルス準決勝のカード(4日)

秋田まな/山北眞緖(ふたば未来学園) ― 相磯美心/松田仁衣菜(福井工大附福井)

玉木亜弥/米本宙那(四天王寺) ― 榎本紗楓/八嶋未來(埼玉栄)

取材・文/山口奈緒美

写真/菅原 淳

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投稿日:2024/08/03
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