現地時間8月2日に行なわれているパリオリンピック・バドミントン競技(ポルト・ドゥ・ラ・シャペル・アリーナ)7日目。午後のセッションでは、混合ダブルス3位決定戦、決勝が実施され、渡辺勇大/東野有紗が銅メダルを獲得した。試合直後のコメントを紹介する。
渡辺勇大&東野有紗
3位決定戦結果:徐承宰(ソ・スンジェ)/蔡侑玎(チェ・ユジュン/韓国)に2-0で勝利
――今の心境は
渡辺 まずはほっとしています。本当にしんどかったですけど、(東野)先輩が声をかけ続けてくれました。
東野 切り替えが難しかったんですけど、二人で楽しんで頑張ろうと話し合って、試合もすごく楽しく臨むことができました。
――メダルの色は3年前と同じだが、感情は違うか
渡辺 はい。確実に成長してきた3年間だったと思うし、オリンピックを通して3年前よりも自信をもってプレーできたと思います。
東野 勇大くんと一緒で、お互いに成長できた3年間でしたし、金メダルをめざしてここまでやってきましたけど、銅メダルが取れてほっとしています。
――今日の試合に関しては
東野 気持ちで負けないことだったり、相手も疲れていてスマッシュも当たっていなかったというのもありますし、絶対に自分のところに飛んでくるという意識でやっていました。たとえシャトルが浮いたとしても、勇大くんが次取ってくれるという気持ちでプレーしました。
――気持ちの切り替えはどのようにしたか
渡辺 僕は結構すぐに切り替えられて、お互いに最後までやり切ろうという話をすぐにできた。東京のときよりは、僕自身は切り替えはうまくできたのかなと思っています。
東野 勇大くんとその日のうちに切り替えようという話をしたんですけど、やっぱり夜寝られなくて。試合のことを考えてしまう時間がすごく多かったので、切り替えが難しかったんですけど、今日、勇大くんの覚悟の表情を見たときに、自分も切り替えなきゃなというふうに思いました。
――一度銅メダルを取っている経験は、今回の3位決定戦でどう生きましたか
渡辺 おっしゃっていただいたように、二度目で、なかなかそんな人はいないと思う。上に行きたかったですけど、3年前もあれだけ苦しい試合はないんじゃないかっていう試合をできたので、オリンピックを通して自信をもってプレーすることができたと思っています。
東野 あのときよりは成長してると思います。気持ちの面でも、やっぱり3位決定戦は本当に苦しい試合ですし、勝たなきゃメダルがもらえないっていう状況の中で戦う試練みたいなものがある。それは、本当に苦しいですけど、 二人で話し合って戦い抜けたのでよかったと思います。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/Getty Images