8月2日に開催されたパリオリンピック・バドミントン競技(会場:ポルト・ドゥ・ラ・シャペル・アリーナ)7日目は、各種目の決勝トーナメントが行なわれた。前半のセッションでは男子ダブルスと女子ダブルスの準決勝が実施され、どの試合も激しい戦いが繰り広げられた。ここでは前半セッションに登場した海外選手の結果をお伝えする。
栄光のメダルをかけた争いも最終局面に突入。前半のセッションは、男子ダブルスと女子ダブルスの準決勝が行なわれ、両種目のファイナリストが決まった。
男子ダブルスは、世界ランキング1位の王昶(ワン・チャン)/梁偉鏗(リャン・ウェイカン)と、2022年世界選手権王者のアーロン・チア/ソー・ウィーイク(マレーシア)が激突。第1ゲームを中国ペアが制したが、第2ゲームはマレーシアペアが奪取。最終ゲームも互いに譲らぬ展開となったが、最後は王昶/梁偉鏗が抜け出して2-1で勝利。オリンピック初出場の2人が、決勝の切符をつかんだ。
もう一つの準決勝は、前回の東京オリンピックで金メダルをつかんだ台湾の王齊麟(ワン・チーリン/上写真・手前)/李洋(リーヤン)が、ダブルスではヨーロッパ勢として唯一メダル圏内の準決勝に勝ち残ったアストルップ/ラスムセン(デンマーク)と対戦。こちらもファイナルゲームにもつれる展開となったが、最後は王齊麟/李洋が大きくリードを広げて21-10で勝利。2大会連続となる決勝進出を決めた。
女子ダブルスは、前回銀メダルの陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン/中国)と、今大会台風の目として快進撃を続けるマレーシアのタン/ティナーが激突。第1ゲームは中国ペアが21-12で制したが、第2ゲームはスピードを生かした攻撃でポイントを重ねたマレーシアペアが取り返す。最終ゲームに入ると、勝負強さを発揮する陳清晨/賈一凡がリードをつかみ、最後は21-15で勝利。悲願の金メダルに、王手をかけた。
もう一つの準決勝は、日本の志田千陽/松山奈未との熱戦を譚寧(タン・ニン)/劉聖書(リュウ・シァンシュ/中国)が制して決勝へ。金メダルマッチは中国対決となり、銅メダルをかけた戦いは志田/松山とタン/ティナーが激突する。
8月2日の前半セッションの結果は以下の通り。
【男子ダブルス】
▼準決勝(8月2日)
王昶/梁偉鏗(中国)②〔21−19、15−21、21−17〕1●A・チア/ソーWY(マレーシア)68分
王齊麟/李洋(台湾)②〔18−21、21−17、21−10〕1●アストルップ/ラスムセン(デンマーク)63分
▼決勝(8月4日)
王昶/梁偉鏗(中国) − 王齊麟/李洋(台湾)
▼3位決定戦(8月4日)
A・チア/ソーWY(マレーシア) − アストルップ/ラスムセン(デンマーク)
【女子ダブルス】
▼準決勝(8月2日)
陳清晨/賈一凡(中国)②〔21−12、18−21、21−15〕1●タン/ティナー(マレーシア)74分
譚寧/劉聖書(中国)②〔21−16、21−19〕0●志田千陽/松山奈未56分
▼決勝(8月3日)
陳清晨/賈一凡(中国) − 譚寧/劉聖書(中国)
▼3位決定戦(8月3日)
志田千陽/松山奈未 − タン/ティナー(マレーシア)
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取材/バドミントン・マガジン編集部
写真/Getty Images